The North Country – “Never Over”

The North Country の最新シングル「Never Over」は、ワシントンD.C.を拠点に活動するこのコレクティブの真骨頂とも言える、多層的なサイケ・ポップ・アンサンブルです。複雑に編み込まれたギターのレイヤーと、浮遊感のあるシンセサイザーのテクスチャが、実験的ながらも親しみやすいグルーヴを生み出しています。パンデミック以降の不確実な世界における「継続」や「回復力」をテーマに、ジャンルの境界を曖昧にする自由なアプローチが光る一曲です。

本作の聴きどころは、DIY精神に基づいた緻密なプロダクションと、ボーカルのアンニュイなメロディラインが織りなす独特のコントラストにあります。祝祭的なホーンの響きや意表を突くリズムの変化が、リスナーを飽きさせないダイナミックな展開を作り出しており、インディー・ロックの枠を超えた奥深いサウンドスケープを提示しています。日常の断片をアーティスティックな視点で切り取った、彼ららしい独創的なポップ・ミュージックに仕上がっています。