Prime Cuts – ‘Cloud Commuting’ (Glacial And Few)

昨年リリースされたアルバムが素晴らしかったモントリオールのバンド TOPS のメンバーである Riley Fleck によるソロ・プロジェクト Prime Cuts のシングルが Glacial And Few からリリース。ピアノとシンセを中心としたジャズ/フュージョン風なインスト曲。

High Highs – ‘Open Season’ (High Highs)

まだ店をやっていた頃の残務作業というか、やらなければいけないことがあって、いま追い込まれてやっている最中なんですけど、改めて色んな伝票やらを整理していると、少ないなりにもレコードは売っていただなと思うと、感慨深いものがある。いま、もし、またやったとしてどうなのだろう、とか。でも、このようなレビューを書いている時点て、もうレコード屋なんてやる権利がないだろう。好き勝手なこと書いていますが、レコ屋として書くコメントとこれは全く違うから凄く自然だし、解放されてます。それに、レコ屋じゃこのようなデジタル作を扱うのも出来なかったって、今思えば配信サイトも一瞬やっていましたなぁ、、、。う〜ん、まぁいいか。もしかしたら究極なインディ・レーベルとはセルフ・リリースを言うのだとしたら、彼等は望んでそのスタンスにいるのだろうか。フェイスブックのフォロー数にしたら、どちらかのレーベルやフィジカルのリリースがあってもおかしくないんですが、でもこれが一番賢いやり方かもね。High Highs はそういう意味では、沢山のフォローを得れるだけの要素があるんです。一番の理由はとても透明感のあるメロディを持っていることだと思う。暗い音楽にもメロディは存在するし、惹き付けれものも少なくない。でもこのコンビのものは、とにかく透き通っている。ヴォーカルの人の声質も影響していると思うが、ギターの音色にしろシンセの音にしろ、濁った感じは一切ない。わりと珍しいんじゃないですかね。シューゲイズやノイズポップ、ローファイ、その他色々なインディ・ロックは大体ちょっとは濁りがあるもの。意識してそうならないようにしているとしたら、その時点で勝算があったのかな。

7.0/10

Unknown Mortal Orchestra – ‘II’ (Jagjaguwar)

もう日が変わったんで、今日ですね。彼等の来日ライブがあるわけですが、単独ではないから二の足踏んでしまう。もうひとつぐらい観たいのがあれば良かったんですけどね。まぁ我慢しておくか。Unknown Mortal Orchestra は、たまに UMO と省略されることがありますが、なんか違うものに見えてしまいますよね。アルファベット3文字の組合せ程度だと、なんかしらの略語になってることが多いと思います。と、思って調べてみたら、なんか難しいものと、ある商品やメーカーなどが出てきたのですが、紹介するとアレなんでやめときますが、彼等が検索に引っかかることはないです。こんなことをしたところでなんの意味もないんですが、元々はニュージーランド出身の Ruban Nielson がひとりで始めた UMO は、いまではトリオとしてポートランドで活動中。何となく感じているポートランドのサウンドというか、アメリカのインディの音ではないなぁと、ずっと思っていたんですけど、ニュージー出身が影響しているのかな。彼等の音楽の一番の特徴はリズムだと思うんです。その上で演奏される溶けちゃいそうなのに、さらにルーズな雰囲気のサイケポップが、一歩間違えればかなり古臭く安っぽいものになりそうだけど、結構ダンサブルと言うか、グランド・ビートみたいな感じでサンプリング感のあるリズムなんで、グルーヴがあり凄くおもしろいものにしてるし、バンドの持ち味を生み出しているとおもう。でも、それらはむしろ前作の方が色濃く出ていて、今回はさっき言った古いものへ若干傾倒した感じがあります。それはトリオとしての音楽が少しずつ充実してきているの証拠で、いい音楽感は増していてるし、ソングライトも進化していてそれはそれで素晴らしいのですが、少し大胆さは減ってしまったかも。

7.5/10

Maria Minerva – “Black Magick”

[vimeo http://www.vimeo.com/56865063 w=640&h=360]

先日ポストした Maria Minerva の新作EP からの曲 “Black Magick” のビデオも出ました。タイトル通り、呪い魔術系。

Leech – “Tusks”

100% Silk から新たなアーティスト Leech がリリースを控えておりますが、このプロジェクトをやっているのは Brian Foote で、彼は Fontanelle や Nudge のメンバーであり、Kranky レーベルの主宰者のひとりでもあるひと。その名義のバンドでは、サイケなエレクトリック・アンビエンス系であったのですが、100% Silk からのリリースですからハウスであります。EP は、2/11 にリリースになります。

[vimeo http://www.vimeo.com/57972045 w=640&h=360]

Caveman – “In The City”

ブルックリンのインディ/オルタナ・バンド Caveman が 2011年にリリースしたデビュー作 CoCo Beware に次ぐ セルフ・タイトルのセカンド・アルバムをリリースします。”In The City” はアルバムからの先行シングルで、あったかいシンセやゴージャスなギターやドラムによるふわっと広がりのあるロックです。4/2 に Fat Possum からリリースです。

Lost Animal – ‘Ex Tropical’ (Hardly Art)

先日、ワルシャワのイベントにはかなりの回数出演してもらったことのある方と久々に呑んだ。今彼は、墨田区に在住しており、彼の住む町付近のしおれた居酒屋にいくことになった。一軒目はわりと有名らしいとこで、下町らしいメニュー構成でわくわく。そして、客は近所の年配の方々中心で、夜八時にもなるとお客がいったん引いてしまう様な場所。その後もう一軒いったが、そこは集まりも集まった職人風なオッサンばかりが、カウンターに入ってる中年のババアを囲んで呑んでいる雰囲気満点の場所であった。しかもどちらもわりと静かに皆呑んでいるのが嬉しい。少し遠いがまた行きたいと思う。Lost Animal は、フェイスブックにはメンバーふたりと記されてるし、写真もふたりで写っているからたぶんコンビだと思うけど、ジャケットはおひとりで、このひとがキーボードやヴォーカルをとっていると思います。古臭いエフェクト処理をしたドラムやノスタルジヤなキーボード。特にローズを奏でることが多く、もしや腕のタトゥーはそれを意識したものなのか? それらのメロディも古めかしいものであり、枯れた感でいっぱい。そして、なによりこの唄がいい味。お世辞にもうまいとは言いませんが、あの居酒屋に集うオヤジ達が唄ったらこんな感じか。今度行く時は電車のなかでこれを聴きながら準備万端にしていこう。

8.0/10

Heavy Hawaii – “Airborne Kawasaki”

サンディエゴを拠点とするローファイ・コンビ Heavy Hawaii が久々にアルバムをリリースします。っていうか、フル・アルバムは実は初めてになるのかな。こちらの曲 “Airborne Kawasaki” は、3/19 に Art Fag Recordings からリリースされるアルバム Goosebumps からの先行シングル。ギター同様にヴォーカルにもエフェクトをかけて、サーフ・ロックを演奏する相変わらず焦点をぼやかしたようなサウンドです。

Violetness – ‘Into the Water’

ブルックリン?シカゴ?、どちらかの女性エレクトリック・アーティスト Violetness のニュー・トラック “Into the Water” です。オーケストラのようなドラムとストリングスに、シンセを加えたサウンドと、彼女の高めの声で唄われるサウンドです。こちらは、2/18 に LebensStrasse Records からリリースされるアルバム Last Night In My Drems に収録されるものです。

VA – ‘The Bedroom Club II’ (No Pain In Pop)

No Pain In Pop レーベルから以前もリリースされていた “The Bedroom Club” コンピの第2弾がリリース。レフトフィールドでアングラなエレクトリック・ダンス・ミュージックを7組収録で、マイナーなアーティストばかりですが、中には Forest Swords の Matthew Barnes と Otto Baerst による Dyymond of Durham なども含まれます。