急逝した名ドラマー TJ DeBlois の魂を刻んだ最終録音——FILMがデビューアルバム『Permanence』で放つ、剥き出しのパンク・スピリット

急逝した名ドラマー TJ DeBlois の魂を刻んだ最終録音——FILMがデビューアルバム『Permanence』で放つ、剥き出しのパンク・スピリット

フィラデルフィアを拠点とするメロディック・パンク・トリオ FILM が、デビューアルバム『Permanence』を5月22日にLauren Recordsからリリースすることを発表しました。バンドは The Starting Line の Ken Vasoli、Hop Along の Joe Reinhart、そして Halfway to Holland の TJ DeBlois という実力派たちで構成されています。パンデミック禍の自然発生的なセッションから始まったこのプロジェクトは、過剰な装飾を排し、ポスト・ハードコアやパンクの生々しい精神に根ざした直感的なサウンドを追求しています。

本作は、2023年に38歳の若さで急逝したドラマー TJ DeBlois の遺作でもあります。当初はデモとして制作されていましたが、彼の逝去を受けてバンドは録音に一切手を加えず、その瞬間の即時性と魂をそのまま保存することを選択しました。先行シングル「Roundabout」に象徴されるように、スタジオでの衝動的なセッションがそのままパッケージ化されており、長年の友人であった Reinhart は「TJが叩いた最後の演奏を多くの人に聴いてほしい」と、彼への深い敬愛を込めて語っています。

音楽的には Drive Like Jehu や Braid といったバンドのDNAを受け継ぎ、完璧さを求めるのではなく、剥き出しのエネルギーをぶつけるような荒々しいメロディが特徴です。アルバムタイトルの『Permanence(永続性)』が示す通り、この作品は単なるデビュー作を超え、深い友情と喪失、そして音楽的なコラボレーションの記録としての意味を持っています。リアルタイムでバンドが形作られていく瞬間を切り取った、エモーショナルで力強いステートメントと言えるでしょう。