THROES – “Pain”

アメリカ・コネチカット出身のハードコア/スラッジ・バンド THROES が、最新シングル「Pain」とそのミュージックビデオを公開しました。本楽曲は、Church Road Records より2026年10月16日にリリースが予定されている彼らの2ndアルバム『The Colorless Light of Emptiness』からの第2弾先行シングルです。

ブルータルな重低音ギターリフと息つく暇もないカオティックなドラミング、そして激越なシャウトが交錯する本トラック。あわせて公開されたミュージックビデオとともに、彼らの真骨頂であるダークで壊滅的なヘヴィネスを全開にし、新作『The Colorless Light of Emptiness』が解き放つ虚無と苦痛の世界観を強烈に知らしめる作品となっています。


Chat Pile – “Same Rules”

Chat Pileによるシングル「Same Rules」は、バンドの代名詞であるヘヴィでノイズに満ちたスラッジ・ロック/ポスト・ハードコア・サウンドが容赦なく襲いかかる重厚なトラックです。歪みきったベースラインとノイジーなギター、そしてボーカルのRaygun Buschによる叫びとも切実な語りともつかない独特のボーカルスタイルが、現代社会の歪みや不安感を強烈に描き出しています。不穏な緊張感を漂わせながら雪崩のように押し寄せるヘヴィネスは、彼らならではの圧倒的な脅威と熱量を突きつけてきます。

本楽曲のミュージックビデオは、楽曲が放つ殺伐としたダークな世界観を不穏かつ鮮烈な映像表現でヴィジュアル化した作品となっています。生々しい質感と緊迫感のあるカットワークが、詞世界に潜む狂気やテーマ性を際立たせ、見る者に強い心理的圧迫感を与えます。本楽曲は、2026年9月4日にThe Flenserからリリースされるニューアルバム『Who Loves The Sun』からの先行トラックであり、新作におけるより深化された混沌と実験性を象徴する一曲となっています。

Chat Pile – “Deep Blue”

オクラホマシティのノイズロックバンドChat Pileが、2026年9月4日リリースの3rdアルバム『Who Loves The Sun』から、先行シングル「Deep Blue」をミュージックビデオと共に公開しました。この楽曲はアルバムのために最初に書き下ろされ、作品全体のトーンを決定づけた重要なナンバーです。ベーシストのStinが「Chat PileがBilly Squierの曲(Lonely Is the Night)を演奏しているかのようだ」と語るように、バンド特有の強烈なノイズロックに独自のキャッチーなスウィング感を融合させています。

歌詞の面では、人々がスマホなどの画面に深くのめり込み、嘘の仮面を被って生きる現代社会の「集団的な無関心」を痛烈に批判しています。アルバムに込められた「極限の非人間的な時代に、いかに人間性を保つか」というテーマを象徴するように、Stephen Mondicsが監督したミュージックビデオと連動しながら、21世紀的な絶望と強烈なカタルシスを描き出しています。


アンダーグラウンドの覇者 Chat Pile が放つ3作目『Who Loves The Sun』9月リリースへ――2000年代以前のインディー/オルタナの旋律を宿し、21世紀の無関心を解剖する、人間味に満ちたノイズロックの黙示録

オクラホマシティを拠点とするノイズロックバンド、Chat Pileが、3作目となるフルアルバム『Who Loves The Sun』を9月4日にThe Flenserからリリースすることを発表しました。これに伴い、Stephen Mondicsが手掛けた新曲「Deep Blue」のミュージックビデオが公開されたほか、今月のオーストラリア・ニュージーランド公演を皮切りに、ヨーロッパ、北米を巡る大規模なワールドツアーの開催も決定。2025年にHayden Pedigoと共作した『In The Earth Again』に続く、ファン待望の新作となります。

結成から約6年で2020年代ヘヴィ・ミュージックシーンの代表格へと登り詰めた彼らですが、本作では現代社会にはびこる「集団的な無関心」や21世紀的な絶望を、スローモーションの黙示録として生々しく解剖しています。過去作で描かれたアメリカ特有の恐怖や世界のシステム的な暴力を超え、今作では都市を飲み込む海岸線やデータ主導の不誠実さへの屈服といったテーマを展開。彼らの地元オクラホマシティの孤立感や衰退の空気感が、アルバムの核として深く刻み込まれています。

歌詞やサウンドの攻撃的な姿勢は崩さない一方で、今作のソングライティングには2000年代以前のインディーロックやオルタナティヴロック、ニューウェーヴにインスパイアされたメロディックなフックが取り入れられました。血に染まったボーカルが響く「Christabel ‘26」から、不気味なトリップホップのパルスを感じさせる「Same Rules」まで、人工的な要素を排したオーガニックでリアルなアプローチを徹底。死にゆく世界を見つめながらも、紛れもなく人間的な本質とカタルシスを内包した、Chat Pileならではの強烈な世界観が構築されています。

人間の痛烈なエゴを鏡のように映し出す――UNTITLED WITH DRUMSが放つ新シングル「Matter」と、鋭利に研ぎ澄まされた深淵への序曲

フランスのオルタナティヴ・ロックバンド「UNTITLED WITH DRUMS」が発表した先行シングル「Matter」は、2026年8月21日にSeason of Mistからリリース予定の2ndアルバム『Made Flesh』の幕開けを告げる楽曲です。このシングルは、他者よりも自分を上に置き、自分が唯一の存在でありたいという人間の抑えきれない自己中心的な欲求をテーマにしています。重厚なリフとグルーヴが容赦なく絡み合い、バンドの確固たる自信を感じさせるタイトな仕上がりとなっており、「自分が重要でありたい、自分の太陽になりたい」という強烈なエゴを、客観的な非難ではなく、誰もが目を背けたくなる内面を映し出す鏡として鮮烈に描き出しています。

このシングルが収録されるアルバム『Made Flesh』は、全10曲で構成され、人間の精神世界(エゴイズム、否認、有毒性、都合よく利用される信仰など)を、形而上学的な抽象論に逃げることなく、一人称視点からリアルに探索する作品です。バンドにとって2作目のフルアルバムとなる本作は、ギタリストのLucas Delayによる重厚かつ繊細なフレーズ、構造的役割を強めたNicolas Zalachasのシンセサイザー、精密でありながら生命感に満ちたRémy D. Perrinのドラム、そしてMartin Le Borgneによる情感豊かで皮肉の効いたヴォーカルが完璧な緊張感を生み出しています。 Clermont-Ferrand近郊の小さな町でレコーディングされ、プロデューサーのCyrille Gachetの手によって、聴き手の心に傷跡を残すようなヘヴィでソリッドなサウンドへと研ぎ澄まされました。

2014年に結成されたUNTITLED WITH DRUMSは、2020年のデビューアルバム『Hollow』で国内外の専門誌から高い評価を受け、Hellfest 2022への出演や、Deftones、Baronessのサポートを務めるなど、妥協のないロックシーンで独自の地位を築いてきました。2025年末のEP『symbols』を経て、4人編成としてより強固に結束した彼らにとって、今回のシングル「Matter」とアルバム『Made Flesh』は、これまでの活動基盤をさらに鋭く研ぎ澄まし、バンドとしての意志をこれまで以上に明確に示した記念碑的なマイルストーンとなっています。


Mastodon – “Your Ghost Again”

グラミー賞受賞歴を誇るスラッジ・メタル・バンド、Mastodonが新曲『Your Ghost Again』をリリースしました。この楽曲は彼らの通算9作目となる待望のスタジオ・アルバムからのリード・シングルですが、バンドにとっては苦難を乗り越えた先の一曲でもあります。2025年初頭にバンドと袂を分かち、同年8月にバイク事故で急逝したギタリスト兼ボーカリストのBrent Hindsの時代に終止符を打ち、彼らが新たな一歩を踏み出したことを告げるビタースイートな作品となっています。

本作のプロデュースはバンド自身に加え、Patrik BergerやConvergeのギタリストであるKurt Ballouが共同で担当しています。また、新メンバーとして加入したギタリストのNick JohnstonとキーボーディストのJoão Nogueiraが演奏とソングライティングの両面で参加しており、バンドの新たな音楽性の幕開けを予感させます。なお、この新曲発表に伴い、彼らの新たなヘッドライニング・ツアーの開催告知にも大きな注目が集まっています。


Blood Vulture – “You Fail Me”

ハードコア・レジェンドであるConvergeが2026年に立て続けのアルバムリリースでファンを沸かせる中、彼らの代表曲「You Fail Me」を自称“ヴァンパイア・スラッジ”勢力のBlood Vultureがカバーしました。ボーカル兼ギターのJordan Olds率いる同バンドは、原曲の持つ鋭さを歪んだ重厚なサウンドへと再構築。Jacob Bannonによる原曲の野性的な叫びとは対照的に、あえてクリーントーンのボーカルを採用することで、より不気味で陰鬱な唸りを感じさせる独自のグランジ・スタイルへと昇華させています。

制作面では、オリジナルの『You Fail Me』でもプロデュースやマスタリングを手掛けたJon MarksonとAlan Douchesが再び名を連ねており、歴史的な背景を汲んだ重厚な仕上がりとなっています。Jordan Oldsは、Jacob Bannonの詞が持つ怒りと共感の葛藤に深い敬意を表しており、現在進行形で進化し続けるConvergeへの称賛としてこのカバーを捧げました。楽曲の終盤には、Blood Vultureらしい遊び心のある「イースターエッグ」も仕込まれており、リスペクトに満ちた一曲となっています。


疎外感を力に変えて。UnityTXが新作をリリース。メタルとラップが交錯する最新シングル「ENJOY THA SHOW」解禁

テキサス州ダラスを拠点に活動するオルタナティブ・バンド UnityTX が、2026年3月13日に Pure Noise Records から待望のセカンドアルバム『Somewhere, In Between…』をリリースすることを発表しました。これに合わせ、新曲「ENJOY THA SHOW」のデジタル配信とミュージックビデオも公開。メタルとヒップホップを融合させた独自のスタイルをさらに進化させ、バンドの新たな章の幕開けを飾ります。

フロントマンの Jay Webster(別名 SHAOLIN G)によれば、新曲「ENJOY THA SHOW」は、人間が抱える葛藤や他者との繋がりに焦点を当てた、非常に思索的な楽曲です。特に「民族的な疎外感」という痛みを理解されない環境で過ごす過酷さや、自身の正体について向けられる無理解な言葉にどう向き合うかという、彼自身のリアルな苦悩が反映されています。周囲から「受け流せ」と言われながらも、パフォーマーとして振る舞うことを求められる葛藤の末、彼はその経験をあえて「楽しむ(Enjoy)」というアプローチへと昇華させました。

このアルバムは、批評家や観客の期待に応えるために自分を律してきた過去を脱ぎ捨て、より本能的な自己表現へと回帰した作品といえます。社会が強いる「あるべき姿」という枠組みに疑問を呈し、環境や経験によって形作られた「変えられないアイデンティティ」を全肯定する彼の姿勢が色濃く反映されています。「共感と裁きの境界線はどこにあるのか?」という切実な問いをリスナーに投げかけ、音楽を超えた社会的なメッセージを響かせています。