Net Shaker – ‘I’m So Cold’ (Kill Shaman)

電車のなかで、ヘッドホンをしながらノリノリになっている中年のあんちゃんがいた。電車はそんなに込んでないし、席も空いているけど座ることなく、時折口笛も混ぜながら体を前後に揺らしている。なんの音楽を聴いているんだろうと気になり、ヘッドフォンから漏れてくる音を注意深く聞いていると、それはルパン三世であることに気付いた。どうせ知っているような音楽ではないだろうと踏んでいたので、そうと分かった時はなんか嬉しかったよ。一緒になって踊りたい気分さ。Net Shaker を電車の中で聴いている人なんているわけないだろうし、こんなものを聴いたってノリノリになんかなれない。安っぽいエレクトロ音が無駄な隙間とはっきりしない音色で、変なリズムパターンで鳴っている。シンセのノイズを混ぜようとすると、リミッター振切れて全体の音が歪む。ヴォーカルは前に出てこようとはしないし、しかも気持ち悪いエフェクトをかけている。曲は一向に変化しない。こんな暗くてけったいな音楽をリリース、しかもヴァイナルで出すレーベルにあきれる。酔興もここまで来ると逆に感心する。でもこのレーベルは大好きだし信用してるんだけどね。このアルバムは多くの人は聴かなくてもいいと思いますよ。

7.0/10

Leech – “Tusks”

100% Silk から新たなアーティスト Leech がリリースを控えておりますが、このプロジェクトをやっているのは Brian Foote で、彼は Fontanelle や Nudge のメンバーであり、Kranky レーベルの主宰者のひとりでもあるひと。その名義のバンドでは、サイケなエレクトリック・アンビエンス系であったのですが、100% Silk からのリリースですからハウスであります。EP は、2/11 にリリースになります。

[vimeo http://www.vimeo.com/57972045 w=640&h=360]

VA – ‘The Bedroom Club II’ (No Pain In Pop)

No Pain In Pop レーベルから以前もリリースされていた “The Bedroom Club” コンピの第2弾がリリース。レフトフィールドでアングラなエレクトリック・ダンス・ミュージックを7組収録で、マイナーなアーティストばかりですが、中には Forest Swords の Matthew Barnes と Otto Baerst による Dyymond of Durham なども含まれます。

Cakes Da Killa – ‘The Eulogy’ (Мишка)

デジタル系のレーベルは、リリース量が多いことが多いのですが、このレーベルもやっぱ多い。月に2、3 タイトルはリリースするので聴く方も大変だ。フィジカルのリリースとなるとやっている側は抑制が効くけど、デジ系だとアルバムが出来たらすぐ即リリース。しかもミックステープやフリー・ダウンロードの場合はなんかしらの基準がないともうなんだかわからなくなる。なので、デジタルにしてもレーベルがあるのは結構重要なんです。Мишка からアルバムは今年初めてとなる Cakes Da Killa The Eulogy 。Le1f 同様に、こちらのアルバムもほぼ全曲異なるプロデューサーがトラックを制作しているのですが、やはりこちらもなぜか統一感がある。バウンシー・トラップと表記されていることもあるように、少々派手めなトラック・ワークが目立ち、トラップというよりはボルチモアとか、ジュークなんかに聞こえる物も少なくないです。Cakes Da Killa のラップは、裏声になるところなんかはちょっとおもしろいですが、基本的には少し高めの声色で、気持ち早口スタイル。クラウドラップやトラップ系はわりと遅いラップが多いので、このひとのラップは実際のものより早くも感じるけど、もっとたたみかけてもおもしろそうですが、繰り返しになりますが、トラックはザックリとしているし、まぁ、ボルチモア系としたら相応のラップスタイルなので、全体的に新しい感じでもないかなあ。

5.0/10

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