「正解のない問い」を突きつけられ、鑑賞後もしばらく席を立てなかった。そんな強烈な余韻を残す作品ばかりが揃った。
ここにある20本に通底しているのは、自分の立っている地面がふとした瞬間に崩れるような、静かな、あるいは暴力的な「変容」の物語。信じていた平穏や「自分らしさ」という仮面がいとも容易く剥ぎ取られ、剥き出しの自己と対峙せざるを得なくなる瞬間。そのひりつくような緊張感が、どの作品にも通奏低音として流れている。
目を背けたくなるような人間の業や、心の奥底に沈めたはずの孤独。それらをスクリーン越しに突きつけられる体験は、決して心地よいものだけではない。しかし、その痛みや違和感の先にしか見えない、震えるほどに美しい「生」の瞬間があることを、これらの映画は教えてくれた。
2025年に日本で公開されたものから選びました。
