30. Mount Eerie – A Crow Looked At Me (P.W. Elverum & Sun)
改めて説明する必要はないと思うけど、妻Geneviève Castréeを亡くし歌った作品。近しい人の死は全ての人に訪れるだろうけど、妻がミュージシャンであり、本人もシンガーである人はあまりいないだろう。彼が表現者であったことで生まれた貴重な作品。
29. Julien Baker – Turn Out The Lights (Matador)
まあ当然、このようなレーベルへ移籍するだろうとは思っていましたが、正直、思っていた以上にそれっぽく出来た音楽になっていたことは、進歩が少々早すぎるんじゃないかと思ったところもあり、期待したものとはちょっと違うところはあったんだけど、いいっちゃいいってことで。
28. Circuit des Yeux – Reaching For Indigo (Drag City)
シカゴの2大レーベルから前作、今作とリリースをするという、ある意味禁断の移籍をしての新作。どっちのレーベルから出ようと、聞いている側としてはどっちでもいいっちゃいいが、次はまた違うレーベルから出ることをちょっと期待してる。
27. (Sandy) Alex G – Rocket (Domino)
っていうか、本名じゃダメなのかね。未だにこの名前に慣れていませんが、慣れ親しんだ音楽も少し変わりましたね。アルバムの中心はカントリーな楽曲へと変えてきたけど、全体を見ればまだ試運転中のような感じなんで、極めるのは次回以降かな。
26. Girlpool – Powerplant (Anti)
前作はほぼギターの演奏だけで作ったデモ・アルバムみたいな感じだったので、正式なアルバムがやっと出たような印象。その代わりにお互い共にソロ作をひょっこりリリースしては変なことをやっているけどね。90年代リバイバルは沢山あるけど、こういう使い方が正解だと思う。
25. Japanese Breakfast – Soft Sounds From Another Planet (Dead Oceans)
昨年ソロ・デビューしてすぐまたソロ作という展開になるとは思わなかったんですが、もうバンドはやらないのかな。だとしたらもっとバンドっぽいアプローチにもなるのかと思ったけど、ソロ作感は保っている部分もあるのでどうなんでしょう。彼女の歌でフルバンド編成の作品がそろそろ聞きたい気もする。
24. Mac DeMarco – This Old Dog (Captured Tracks)
初めてジャケットに本人が登場しないアルバム、そして曲名以外に書かれた文字。凄く気になるよね、詳しく知りたければこちらで語っております。このシンプルな音楽を通して実はいろんな音楽を聴いているのかもしれない。
23. Duds – A Nature Or A Degree (Castle Face)
このレーベルからマンチェスター産が登場したことが熱い。そして、こういう音はアメリカ産には無いんだよね。このバンドの様な音こそ、英国産のよきところ。っていうか、正確にはマンチェ産の伝統なんだろうけど。
22. Ty Segall – Ty Segall (Drag City)
もう既に次回作の音源が出ているので、耳がそっちにシフトしちゃってますが、2度目のセルフタイトル作のこちらも忘れちゃいけません。とは言いつつ、やっぱり新しい方に期待しちゃっている自分がいる。多分この作品が新作に繋がるヒントがあると思うので、改めて聴いておきたい。
21. King Gizzard & The Lizard Wizard with Mild High Club – Sketches Of Brunswick East (Flightless)
もともと長い名前ななのにコラボ作でさらに長い。しかしどういう繋がりでこうなったんだろう。年間5作という正直やりすぎ感は否めないなか、このアルバムはコラボ作ということもあり際立った存在でした。別作にもいい曲あるし、5作から選抜してまとめたら、すごくいい作品が生まれていたかもしれないな。