10. Dear Nora – Skulls Example (Orindal)
去年旧作が再発されて、やっぱいいなあと思っていたところでまさかの新作。その14年前の再発と聴き比べて大きな変化はないとこが嬉しい。シンプルに歌なんだけど、ちょっと不思議なメロディを書く人だなと改めて思いました。
9. Lucy Dacus – Historian (Matador)
今年話題になったシンガーソングライターによるトリオ・コラボ・ユニットのうち、今年本人の作品が唯一出ていた人。3名の中では一番どしっと安定しているのと、もっとも展開力のある曲を作ります。じわじわと泣かせる感じに引き込まれます。
8. U.S. Girls – In A Poem Unlimited (4AD)
前作が凄く好きでいっぱい聞いたはずだったけど、今回の作品が出てからはこればっか聴いていて、前の作品の曲を忘れてしまうくらいだった。彼女の進化とも言えるけど、常に陰で支える盟友Max Turnbullのプロデュース、作曲業も忘れてはなりません。
7. The Beths – Future Me Hates Me (Carpark)
今年の新人賞ってところです。キャッチーなギターポップと思わせておいて、結構タイトなことやってるんだよね。プロデュースはバンドメンバー自身ってとこもすごいな。それにこの音でニュージーランド産ってところも意外だし、いろんな意味で驚きのデビュー作。
6. Shame – Songs of Praise (Dead Oceans)
順位的には逆ですが、こちらもデビュー作なんですよね。本当にこれがデビュー作かって驚くほどの、キャリア感ありすぎるんで賞レースからは除外しちゃいました。前者もそうだけど、このようなバンドを見極めてリリースしてくるレーベルも凄いよ。
5. The Goon Sax – We’re Not Talking (Wichita)
ひっそりとお気に入りにしていたのに、ちょっと大きめのレーベルに見つかっちゃたって感じ。2作目でのレーベル昇給に驚いたけど、これからは今好きなバンドはと聞かれたら、ちゃんと彼らと答えよう。とにかく愛おしい存在です。
4. IDLES – Joy as an Act of Resistance (Partisan)
ゴリゴリにオルタナ、そしてパンク。まさに痛快、超硬派。でもオルタナと(ポスト)パンクをうまく兼ねるバンドは案外少ない。長年オルタナ聞いてきたけど、似たようなバンドを思い出せない。そんな貴重な存在のライブを見逃した。そういう情報に疎い。誰か教えてください、本当に。
3. Low – Double Negative (Sub Pop)
確かに最近はエレクトロニックな要素を積極的に取り入れてはいましたが、ここまで実験的な音になるとは思わなかった。そろそろ昔の生音路線に戻るのかと思いきや、長年やってきてまだ深化するのか。スローコアとかサッドコアとかの代名詞はいらない、LowはLowでしかない。
2. Rolling Blackouts Coastal Fever – Hope Downs (Sub Pop)
ふとするとまた聴きたくなって何回も聴いていた。特に移動中とかになぜか聴きたくなる。典型的にオージーの何気無しメロディなんだけど、他のバンドよりは音がいい。ちょっとの差なんがけどでかい。そんなに好きなのにバンド名がいまだに覚えられない。。
1. Mitski – Be The Cowboy (Dead Oceans)
レコ屋時代のやつに久々に会ってこれ聴いていたら、こんなオシャレなの聴くようになったんすか、って言われた。自分が変わった?そんなことはないと思う。音楽を何年も毎日死ぬほど聴いているだけ。2018年に生まれた音楽としてベストだった。
冒頭にも書きましたが、今年は結構いい感じに収まったと思う。
当然ストリームは沢山するけど、レコードも買うし、ライブにも行く。
今の音楽環境をどう楽しむか。
なんとなく分かってきた年でした。
とりあえず、今年もありがとうございました。
また来年も warszawa をよろしくお願いいたします。