30. Julia Holter – Aviary (Domino)
正直なところ、ここまでアカデミックな路線にならなくて構わなかったのですが、アーティスト力で入ってきました。でもここまでの作品を思い返せば、毎回違うコンセプトがあるような感じだし、今回は多方面のアーティストとのコラボレートが目的だったのでしょう。
29. Farao – Pure-O (Western Vinyl)
今回の中では一番ポップス寄りな作品になるかと思います。女性シンガーによるオルタナなポップものってかなりあると思うんですが、真ん中ぐらいにポップでオルタナな感じが良かったのかな。僅かなとこなんだけど、もうちょいポップスに寄ってたら選んでないと思う。
28. Laura Jean – Devotion (Chapter Music)
今回では2番目にポップス寄りな作品になるかと思います。でも前者よりはインディに寄っているので、聞く部分が異なるというか、それとは違う基準でのランクインです。といっても、エレクトロニック主体と思わせて意外とフォークなところがポイント。
27. Cool Sounds – Cactus Country (Hotel Motel)
たぶん前作からメンバー構成変わってると思われ、その影響もあってかギターポップな要素よりもガレージやフォークに、今回も若干のジャズが加わった形で自分達の音がより深まっている。全体的に角のない質感で、なかなかオシャレなんです。
26. Camp Cope – How to Socialise & Make Friends (Run For Cover)
メルボルン産が続きます。こちらで2作目ですが、前にも言ったかもしれないけど、オージーよりはユーエスっぽいところがある。基本スタイルは究極のDIYで、出来るだけ手を加えない質感や、魂いこもった唄心による、ある意味超ハードコアです。
25. Stove – ‘s Favorite Friend (Exploding In Sound)
こちらはユーエスのDIY。今年、メインマンがやっている本体バンドの復活作も出ましたが、こっちのセカンドバンドの作品の方が好きだった。軽快な部分とだるい部分の温度差と、真っすぐと捩れの絡みとか、雑妙な外しがよろしいです。
24. La Luz – Floating Features (Hardly Art)
前作はTy Segall、今回はDan Auerbachと、なかなかのプロデューサーが続いております。基本路線のサーフとガレージ、ドゥーワップにサイケは引き続きですが、前作よりも毒のようなものが加わってきていて、それが艶っぽく深みが出ました。
23. Gia Margaret – There’s Always Glimmer (Orindal)
凄くシンプルな音で勝負しているんだけど、曲によってその要素は案外広くて、使う楽器もギター、ピアノ、エレクトロニックと、その曲に応じて使い分けている。なので、ただしっぽりではなくて彩りが割とあるんです。
22. JEFF The Brotherhood – Magick Songs (Dine Alone)
もう別バンドじゃん、って言うくらい変わった。前作から2年ですが急激に変えてきた。正直なところ今までの彼らの音はそんなに好きじゃなかったけど、今回の低空ていうか地上を這うような一向に盛り上がらない感じがツボだった。まぁ世間的には低評価っぽいけど。
21. No Age – Snares Like A Haircut (Drag City)
こちらもそこそこの別バンド的変化です。今までのままやられていたら、ちょっと飽きて聞いていないだろうし、変化の時期としてはちょうど良かった。前のバンド同様に評価は分かれるところでしょうが、レーベル移籍を含めてどうしてこうなったのか知りたい。