ARTIST : Taroug
TITLE : Chott
LABEL : Denovali
RELEASE : 3/27/2026
GENRE : ambient, electronic, experimentalpop
LOCATION : Düsseldorf, Germany
TRACKLISTING :
1.Wehmut
2.1995
3.Cicada
4.Najet
5.Nakhla
6.Saraab
7.Sirocco
8.Mides
9.Miled
10.Chott
ドイツとチュニジアにルーツを持つプロデューサー兼作曲家Tarougは、最新アルバム『Chott』において自身の原点と向き合っています。チュニジア南部に広がる巨大な塩湖「ショット・エル・ジェリド(Chott El Djerid)」にちなんで名付けられたこの10曲入りのアルバムは、個人の歴史とアイデンティティの探求を軸に展開されます。
『Chott』は、ミニマルな哀愁から生々しく重低音の効いた激しさまで、対照的な雰囲気によって形作られたコンセプト・ワークです。伝統楽器と現代的なエレクトロニック・テクスチャーを融合させ、過去と現在の間に線を引いています。家族の声のサンプルなどのパーソナルな素材が親密さと文化的な深みを加えており、特に表題曲ではTarougの父親が朗読するアラビア語のオリジナル詩がフィーチャーされ、「1995」ではチュニジアでの幼少期の記憶が反映されています。
こうした内密な次元を超えて、彼は「Saraab」や「Sirocco」といった楽曲で、熱気や風景の感覚的な体験を捉えた音のイメージを構築しています。「Nakhla」では、ヤシの木の録音を反復的な動きへと変換することで、有機的な音と機械的な音が収束するチュニジア南部のヤシ園の情景を呼び起こします。
アートワークにおいては、Tarougは再び建築家兼デザイナーのMarie Brosiusとコラボレートしました。チュニジアでの古い個人的な写真を実験的なコラージュとして組み立てることで、継承と記憶というアルバムのテーマを視覚的に共鳴させています。




