Silent Servant – Optimistic Decay EP

ロサンゼルスの Silent Servantが、2018年にホスピタル・プロダクションからリリースしたLP ‘Shadows of Death and Desire’ 以来のソロ作品を携えて帰ってきた。

Mendezは、Cabaret Voltaireの Stephen Mallinderをボーカルに迎えたオープニングの “Cyber Luminescence” では、クラシックなシンセウェーブを現代風にアレンジし、たなびくkr-55ハイハット、シンセサイザーによるスネア、混沌としたパンクなエネルギーでヘビーな制作スタイルを披露している。この曲は、メロディーとキャッチーさがないわけではなく、Mallinderがトラックをフル回転させ、私たちが今まさに生きているかもしれないディストピア的な未来について見事に歌っているのです。

“Raw Optics”は、Silent Servantの真の姿であり、生々しいシーケンスと凶暴なドラムプログラミングの上にアトモスフェリックな背景を重ねたものです。

しかし、”Solitude Illuminated” はこのアルバムの目玉であり、Mendezは高揚感のあるスローハウスと彼特有の影のあるテクノの間のバランスを取りながら、新たな領域に踏み込んでいる。Lust Abandon “がDistant Dreams pt.II的であったのに対し、”Solitude Illuminated” は Dearbornのハウス・クラシック “New Dimension “に近いものがあるが、ベースライン主体の7分間のアンセムに新鮮な制作手法を採っている。Mendezの復帰は本当に喜ばしい。