Kevin Drew – Aging

Broken Social SceneのKevin Drewによる3枚目のソロアルバム ‘Aging’ は、彼の瞑想的な新譜のタイトルとして必然的なものだった。最近の友人や恩師の死、そして近しい家族の健康状態の悪化に影響され、 ‘Aging’ は、愛、喪失、病気といった中年期の徴候に彩られた10年間に書かれた曲を集め、老いの厳しい真実と格闘している。

ミニマルなピアノ・バラードが8曲収録されたこのアルバムは、ドリューがこれまでに発表したどの作品よりもダークで瞑想的だ。33分の曲の中には、”Lover’s Spit” や “Sweetest Kill” といったドリューの名曲の精神が息づいているが、これまでの作品ではほとんど聴くことのできなかった哀愁が漂っている。インディー・ロックで最も人生を肯定し、祝福するアンセムの作者は、世界の病となった。