John Raymond & S. Carey – Shadowlands

“Shadowlands “は、単純なジャンル分けから解き放たれた見事な楽曲集である。約20年前に2人が出会ったウィスコンシン州オークレアの森でレコーディングされたこの音楽は、温かさと美しさを併せ持つCareyの美学と、即興的で自然発生的なRaymondの性質が融合し、インディー・フォーク、先進的なジャズ、みずみずしいポップ、そして雰囲気のあるエレクトロニック・ミュージックの境界線を曖昧にしている。高鳴るようなアンセミックな瞬間と、親密で瞑想的な瞬間がバランスよく混ざり合い、幅広い表現を生み出している。キャリーの息の合ったヴォーカルとレイモンドの叙情的なホーンを取り囲むのは、アコースティックとエレクトロニックなテクスチャーを難なく融合させた土俗的な音の風景であり、アルバム全体を通して、繊細でエレクトリックな音楽的相互作用の瞬間が繰り返し、彼らの新しい音楽世界へと深く誘う。