ARTIST : Anoesis
TITLE : Metacognition EP
LABEL : Cyphon Recordings
RELEASE : 9/27/2024
GENRE : techno, house, electronica
LOCATION : Letchworth Garden City, UK
TRACKLISTING :
1.Vision Off
2.Do Don’t Don’t Do
3.Polybius
4.New Style Of Life
5.Voxelle
昨年、20年間の活動休止を経て再登場したアノエシス。90年代を通じ、星間IDMとエレクトロニカを専門とするプロデューサーとして高く評価されてきたハワード・ドッドは、昨年サイフォン・レコーディングスから5曲入りのEPと2枚のアルバムをリリース。この大胆な声明は、ドッドのプロデュース能力がその間も衰えることなく、むしろこの新たな章において新鮮な活力を帯びていることを示すもの。
『Megacognition EP』は、ドッドの独特なスタイルが滲み出ている作品。地球外実験室で作られたようなトラック作りの達人であり、「Planet Earth」から長い間失われていたデトロイト・テクノのテープから供給されたもの。
Vision Off」がEPのオープニング。リバーブするキックからカクカクとしたクラップまで、精密なドラム・プログラミングによるサブアクアティックな轟音。震えるようなベースラインと催眠術をかけるようなシンセがあなたを深みへと誘い、アープがあなたの脳を混乱させる。
続く「Do Don’t Don’t Do」と「Polybius」。前者はスパイラルするような、オフキルターなシンセシスの網の目のように絡み合い、めまいがすると同時にハーモニーを奏でるもの。後者は、手触りの良いベースライン、埃っぽいドラムループ、エコーのかかったヴォーカルサンプルが詰まったダブアウトのミニマル・ハウス・グルーバー。
ニュー・スタイル・オブ・ライフ」は、ひねくれた火星人の音楽。歪んだエレクトロとテクノのエッジが効いたサイバトロニック・エレクトロニカの出会い。そしてEPの最後を飾るのは「Voxelle」。多幸感溢れるディープ・ハウス。星空を思わせ、朝日が霞むようなこのトラックは、いつでもどこでも使用可能。何層にも重なった甘美なパッドと天空のストリングス、そして心配を吹き飛ばすような輝きの泡の中に無重力状態で浮遊するようなシンセライン。
才能、勤勉さ、センスが、ソーシャルメディアのトラクションやアルゴリズムへの従順さよりも重要だった時代に活躍したドッドの多才さと気品は、明らかに当時から衰えていない。この『Megacognition EP』を聴けば、その強さがわかるはず。




