シカゴを拠点に活動するポストパンク・バンド Stuck が、近日リリース予定のアルバム『Optimizer』より、新曲「Deadlift」を公開しました。一見、音楽の題材としては縁遠い「ジムでのウェイトリフティング」を詩的なテーマに据えた本作は、フロントマンの Greg Obis 自身の経験から着想を得ています。彼は心身の健康のためにジムへ通い詰める中で、公共の場でありながら全員がヘッドホンをつけ、鏡の中の自分だけを注視して他者を拒絶する「孤立した空間」に、現代社会の断片化された孤独と空虚さを見出しました。
楽曲は、痛烈なリフと強烈なベースラインが交錯するサウンドに、「ヘッドホンをして、鏡の中の自分を見つめる男たちでいっぱいの部屋/お互いを無視しながら」という、鋭い観察眼が光る歌詞が乗せられています。Austin Vesely が監督を務めたミュージックビデオと共に放たれたこのシングルは、健康や効率を「最適化(Optimize)」しようと急ぐあまり、他者との繋がりを失っていく現代人の姿を鮮烈に描き出しています。
