ARTIST : Lip Critic
TITLE : Theft World
LABEL : Partisan Records
RELEASE : 5/1/2026
GENRE : postpunk, noiserock, artrock, electronic
LOCATION : New York, New York
TRACKLISTING :
1. Two Lucks
2. Jackpot
3. Debt Forest
4. Talon
5. Charity Dinner
6. Drumming With Izzy
7. My Blush (Strength Of The Critic)
8. Shoplifting
9. Legs In A Snare
10. Yard Sale (230 Take)
11. 200 Bottles On Eviction
2024年にPartisanからリリースされたデビュー作『Hex Dealer』で、「ケタミンを摂取したB-52s」とも評される狂乱的な実験性を提示したブルックリンのバンド Lip Critic。彼らの次なるチャプターとなる『Theft World』は、サイキックな格闘を繰り広げる2人のドラマー、落雷を受けたかのような音を放つサンプラー、そしてフロントマン Bret Kaser の偏執狂的な宣教師のごときエネルギーによって構築された、さらなる創造的混沌の産物です。
前作が不条理な断片を飛び越えていくような構成だったのに対し、今作『Theft World』は、より密接に結びついた一つの「送信」のように機能します。アルバムの核心にあるのは「窃盗」という概念であり、それは単なる政治的勢力やデジタルのジレンマとしてではなく、超現実的かつ感情的な不変の真理として描かれています。世界が絶えず剥ぎ取られ、転売されていく様を映し出すサウンドトラックとなっています。
その音楽性は、クラブ・リズムやハードコアのブレイクダウンを軸に、Tyler, The Creatorの『Igor』やKorn、さらにはSkrillexやSoul Coughingからも影響を吸収し、それらが渾然一体となって響き渡ります。緻密に作り込まれたこの混沌は、既存のジャンルの枠を破壊しながら、現代社会の歪みを鋭く射抜く Lip Critic の底知れないポテンシャルを改めて証明しています。





