tofusmellとして活動するミュージシャンのRae Chenは、2026年4月24日にリリースされるデビューアルバム『All My Time』から、新シングル「Dreams I’ve Had」を公開しました。本作は、結果への期待を手放し、人生の不確実性を受け入れる過程を詩的に描いた作品です。無常さや謎を「救い」として捉える希望に満ちた哲学が根底に流れており、脆さと力強さが共存する繊細なソングライティングが光ります。
今作の制作にあたり、Chenは故郷のフロリダを離れ、カナダのウィニペグへと移住するという大胆な決断を下しました。これまでは自宅での完全ソロ制作が中心でしたが、今回はウィニペグでKeiran Placatka、ロサンゼルスでPaul Larsonら新たな協力者を招聘。スタジオでの共同作業を通じて、2000年代初頭のフォーク・ロックを彷彿とさせるライブ感溢れるサウンドや、電子音が美しく重なる重層的なプロダクションなど、自身の音楽的表現を大きく広げることに成功しました。
アルバム全体を貫くのは、広大な世界における自己の小ささを認める禅のような境地と、それでもなお「確かなもの」を求め続ける若き葛藤の対比です。「(Me Tomorrow)」などの楽曲で語られる「自分は何者でもない」という悟りに近い境地と、旅そのものが答えであるという確信。Sufjan Stevensらに通じる親密なフォーク・スタイルを軸に、多様な制作陣の手を経ながらも、Chenの誠実なストーリーテリングが全編に一貫した美しさと深い慈しみを与えています。
