MUNA – “So What”

先月、ニューアルバム『Dancing On The Wall』のリリースを発表したMUNAが、タイトル曲の快活なエネルギーとは対照的に、より内省的で物憂げな新曲「So What」を公開しました。P!nkのカバーではなく、彼女たちが独自に書き下ろした本作は、華やかな名声の裏側に潜む空虚さをテーマに据えています。美しい部屋で重要な人物たちと過ごす洗練されたパーティーに参加しても、それが決して心の充足には繋がらないという、キャリアを重ねた今の彼女たちが直面している切実な孤独が歌われています。

バンドはこの楽曲について、外部からの承認(バリデーション)がいかに空虚なものであるかを、身をもって学んだ結果として生まれたものだと語っています。人々から羨望の眼差しを向けられる場所へ行けば行くほど、かえって事態が悪化し、本当に求めているのは見せかけの華やかさではなく「真の繋がり」であるという痛切な実感を込めています。パーティーを後にする際、来た時よりもひどい気分になってしまう——そんな、名声という名の檻の中で揺れ動く彼女たちの現在地を象徴する、極めてパーソナルな一曲です。


Phoebe Bridgers 監修、Naomi McPherson プロデュース。世界的スターへの階段を駆け上がる MUNA が、ソロ活動や豪華共演を経て辿り着いた「欲望と繋がり」の最高到達点

MUNAが、待望の4作目となるスタジオアルバム『Dancing On The Wall』を5月8日にリリースすることを発表しました。Phoebe Bridgers主導のレーベル Saddest Factory からのリリースとなり、同日にはロサンゼルスの The Shrine でリリースパーティーを開催。さらに5月後半には、ニューヨークやロンドンの Heaven での3夜連続公演を含む、貴重な至近距離でのライブツアーも決定しています。

本作は、2022年のセルフタイトル・アルバム以来の新作で、ロサンゼルスの過酷な暑さや世界的な政治不安、そしてミレニアル世代特有の焦燥感にインスパイアされた、よりダークで不安げな音像へとシフトしています。バンドは本作について「アルゴリズムの外へ踏み出し、自分たちの人生の豊かさの中へと入り込むための呼びかけ」であると説明しており、発表に合わせてタイトル曲「Dancing On The Wall」の先行配信とビデオも公開されました。

ギタリストの Naomi McPherson がプロデュースを手がけた本作は、絶え間なく変化する現代を背景に「欲望と繋がり」を深く探求しています。デビュー以来、Harry Styles や Taylor Swift のサポートを務めるなど急速にその名を広めてきた彼女たち。2024年にはボーカルの Katie Gavin がソロアルバムを成功させ、バンドとしても Alanis Morissette と共演するなど、更なる音楽的深化を遂げた末に辿り着いた、極めて野心的な一作となっています。