元Sonic Youthのリーダーであり、カルチャーアイコンとして絶大な影響力を誇るKim Gordonが、3作目のソロアルバム『Play Me』のリリースを発表しました。前2作に続き、アヴァン・ポップの旗手Justin Raisenとタッグを組んだ本作は、グラミー賞ノミネートの前作『The Collective』で聴かせたノイジーなラップサウンドから一転、クラウトロックのビートを取り入れた新たな方向性を示しています。
先行シングル「Not Today」では、近年の作品では稀だったメロディックで脆さを孕んだ歌声を披露しており、本人も「久しく出していなかった別の声が出てきた」と語っています。アルバム全体として「短く、速く、よりビートに重点を置いた」構成を目指した本作には、Dave Grohlがドラムで参加した「Busy Bee」などの注目曲を収録。歌詞ではAIや忍び寄るファシズムといった現代の不条理を、彼女独自の鋭い視点で切り取っています。
また、Rodarteの創設者であるMulleavy姉妹が監督したミュージックビデオでは、特注のドレスを纏ったグラマラスな姿を披露し、常に進化し続ける表現者としての健在ぶりを証明しています。90年代の盟友Julia Cafritz(Free Kitten)のサンプルを使用するなど、自身のルーツと現代的な実験精神を融合させた本作は、彼女のキャリアにおいて最も自信に満ち、焦点の絞られた傑作となることが期待されます。
