ARTIST : Zoe Polanski
TITLE : Loveloops
LABEL : Youngbloods
RELEASE : 9/10/2025
GENRE : dreampop, postrock, shoegaze
LOCATION : Berlin, Germany
TRACKLISTING :
1. Broken, Happy
2. Rosemary
3. Loveloops
4. Can I Have You?
5. Symmetries
6. To Look At A Valley
7. Too Slow
8. Loveloops
9. Rosemary (marine eyes Remix)
シンガー、ソングライター、そして映画音楽作曲家として活躍するZoe Polanskiが、デビューソロアルバム『Violent Flowers』以来5年ぶりとなる新作『Loveloops』を、ブルックリンを拠点とするYoungbloodsからリリースします。ポストロックと浮遊感のあるサウンドが融合したこのアルバムは、メランコリーから希望、そして儚い瞑想へと聴き手をいざなう、螺旋状の構成を持つ作品です。
ベルリンを拠点に活動する彼女は、これまでもソロアーティストや映画音楽作曲家として高い評価を得てきました。Tame ImpalaやSwans、Lætitia Sadier(Stereolab)といったアーティストとの共演歴があり、映画音楽家としても多くの作品でその才能を発揮しています。
幼少期にチェロ、ピアノ、ギターを習得したZoeは、昔から反復的な練習に魅了されていました。反復的なループは彼女にとって、現実からの逃避であり、自己を見失うための入り口だったのです。
彼女は、宇宙からの信号を探す映画『コンタクト』の主人公に自らを重ね、ギターとルーパーを使って特別な音やテクスチャーを見つけるたびに、「まるで別の場所からの信号を発見したよう」だと感じていたと語ります。新作『Loveloops』は、そんな彼女の「異世界からの信号」を探し続ける旅の記録なのです。
アルバムタイトルにもなっている「Loveloops」という言葉は、強迫的な思考パターン(OCD)と不安に苦しんでいた時期に生まれたものです。彼女は、これまでの作品のようにループを曖昧にするのではなく、あえて繰り返しのパターンに正面から向き合うことを選択しました。
特に収録曲「Rosemary」では、プロデューサーのAviad Zinemanasのアイデアで、デジタルでサウンドを破壊するプラグインを使用。曲が進むにつれてループが分解されていく様は、当時の彼女の心境、つまりOCDと不安に苦しみながらも、感情を分解しようとしていた状態と見事に同期しています。
『Loveloops』は、出産を控えたZoeが、生まれてくる子どものために、自分の中のネガティブな感情にスペースを与えることの重要性を痛感した時期に書かれました。繰り返しと伝統的なソングライティングの間で揺れ動きながらも、内省と解放が共存するこのアルバムは、メランコリーや不安、驚きといった感情を「神聖な悪魔払い」のように描き出しています。
「Rosemary」や「Too Slow」のような楽曲は、ギターの美しい旋律とボーカルが重なり合い、傷ついた約束や遠い不安から解放されることを求めます。一方で、「Can I Have You」や「Vacations」は、明るくシューゲイザー的なサウンドで、過去の亡霊から未来へと向かう視線を示しています。そして、「Broken, Happy」のようなアンビエントな楽曲が、それらの間に穏やかな調和をもたらしています。



