ARTIST : Stoop Kid
TITLE : Office Overdue
LABEL : On The Level
RELEASE : 2/13/2025
GENRE : indiepop, dreampop, bedroom
LOCATION : Diest, Belgium
TRACKLISTING :
1. Well Oh Well
2. New To Me
3. The Lesson Is
4. In Knot We Trust
5. Up Next
6. Diet Coke
7. Anywhere But Here
8. Aha Joh
9. Left Confined
10. Slump
Stoop Kid は、ベルギーのディースト出身である Jens Rubens によるジャングリーなインディーロック・プロジェクトです。『Camp Careful』(2021年)、『Mount Cope』(2023年)に続く待望のサード・フルアルバム『Office Overdue』をリリースしました。全10曲からなる本作は、加速し続ける世界の中で自分を保とうとする際の静かな疲弊、時折こぼれるユーモア、そして脆くも確かな希望を鮮やかに切り取っています。
『Office Overdue』は、Jens Rubens が自宅のささやかなホームスタジオで作り上げた楽曲集です。今作で彼は、かつてないほどプレッシャーや期待を捨て去り、心から「音楽を作りたい」と感じた時にだけ制作に励むことを選びました。豪華なスタジオもプロデューサーも介さず、ただ階段を上がって音をいじくり回す――その結果、ドラムの打ち込みにたどたどしさが残っていたり、あえて修正しなかったミスノートが含まれていたりと、完璧に磨き上げられていないからこそ伝わる、生の情熱と誠実さが息づく作品となりました。また、今作ではギターサウンドがより力強く響き、90年代のスラッカー・バイブスが色濃く反映されています。
アルバムの核心にあるのは、世界が崩壊の危機に瀕していると感じながらも、日常を機能させようともがく姿です。精神的な疲弊と自己反省の間を行き来する物語は、重苦しさを和らげる乾いた(時に苦々しい)ユーモアによって支えられています。日常の反復やルーティン、そして「誰かをケアしたい」という願いと「自分の殻に閉じこもってしまう」という葛藤。不安や罪悪感、乖離といったテーマが繰り返される一方で、そこには小さな繋がりの瞬間や、穏やかな抵抗、そして受容が常に寄り添っています。大きな結論を出すことなく、混乱や疑念、不協和音をそのまま抱きしめる『Office Overdue』。すべてが解決するわけではありませんが、それでも歩み続ける粘り強さがこのアルバムには宿っています。





