Roma Zuckerman – Phenomenon of Provincial Mentality

ARTIST :
TITLE : Phenomenon of Provincial Mentality
LABEL :
RELEASE : 2/2/2024
GENRE : ,
LOCATION : Russia

TRACKLISTING :
1.Nightmare Forms
2.Waterfalls Pt.2
3.Text Regulator
4.Arzt
5.Like My News
6.Frozen City
7.I Play Everyday
8.Extra Work 01:43
9.Juldish
10.Zuckerman_4CH005I
11.Compañeros

シベリアのテクノのドン、から2枚組LP『Phenomenon of Provincial Mentality』でデビュー。

初期Robert Hoodの流れを汲むヒプノティックなループや、ベルリンのElektro Music Departmentのパンクなアティテュードを彷彿とさせるクリック・アンド・カットの実験的作品、そしてヨーロピアン・ミニマルへの傾倒など。アルバムの冒頭を飾るのは、2曲の控えめなボーカル・ジャム。B面では、70年代後半のアマデオ・トマッシのライブラリー・サウンドトラックを思い起こさせるような、合成水中音によるBBCラジオフォニック・ワークショップ・ゾーン。深宇宙探査や広大な海のサウンドと909の反復音をミックスしたような初期サウンド。

「I Play Everyday」は、このアルバムのハイライトのひとつで、ループベースのグルーヴを創り出すことに夢中になるズッカーマンの魅力の典型例。Richard H. Kirkの90年代IDMの名作「Freezone」を彷彿とさせる冒頭の音色もさることながら、Kirkがサンプルを多用したクロスカルチャー・フューチャリズムに傾倒しているのに対し、「I Play Everyday」は繊細なリダクションに鋭敏に取り組んでいる印象。「Extra Work」は、短波ラジオの声のコラージュのようなサウンドで、倉庫のようなドキドキするようなギャバーのエネルギーを生かし、アルバムのクローズである「Companeros」は、伝統的なスパニッシュ・スタイルのアコースティック・ギターの断片を、電気的な歪みのバーストと具体的な方法で重ね合わせたもの。この曲はLPの中で最も驚かされる瞬間のひとつですが、全体を通して『Phenomenon of Provincial Mentality』は、アーティストが実に多様なスタイルで活動していることを示しています。今年の幕開けにふさわしい、実に素晴らしい作品群。