ARTIST : Claire Rousay
TITLE : a little death
LABEL : Thrill Jockey Records
RELEASE : 10/31/2025
GENRE : ambient, experimental
LOCATION : Los Angeles, California
TRACKLISTING :
1. i couldn’t find the light
2. conditional love
3. just (feat. m sage)
4. somehow
5. night one
6. doubt
7. somewhat burdensome
8. a little death
サンアントニオを拠点に活動する多才なアーティスト、Claire Rousay(クレア・ルーセイ)が、ニューアルバム『a little death』をリリースしました。この作品は、彼女の過去の経験と記憶が織りなす、繊細かつ力強いサウンドの集合体です。
2024年のポップ志向のアルバム『sentiment』を経て、『a little death』は、rousayのコアとなるソロ制作の原点回帰を示す作品です。夕暮れ時に録音されたフィールドレコーディングを中心に構成されており、薄明かりの中にある穏やかな漂流と、潜む不穏さを表現しています。
彼女は、これまでの作品でフィールドレコーディングを主要な音源として使用していましたが、今作ではそれらを「室内楽アンサンブルの追加の声」のように、生楽器と繊細に絡み合わせることで、より微妙な日記のような印象を与えています。
rousayの作品は、意図的に織り交ぜられた偶然の瞬間から生まれる、ニュアンスへの高い感性が特徴です。初期の自宅録音の経験から、「利用できるものを使う」という哲学が、彼女の音楽における多様な録音忠実度の組み合わせに繋がっています。
アルバムには、M. Sage、more eaze、Gretchen Korsmo、Andrew Weathers、Alex Cunninghamといったコラボレーターの演奏も、サンプルとして巧みに組み込まれています。
『a little death』は、ポップの感性と作曲家としての洞察力が融合し、抽象的なサウンドを具体的な感情へと昇華させています。それぞれの楽曲が持つ雰囲気の変化は、視点の断片となり、恍惚とした瞬間が新たな知覚へと開かれます。この作品の温かくきらめく輝きは、闇と官能的に結びつき、聴く者の心に深く響きます。


