Oscean – Ideoma EP

Sephこと Sebastián Galante(セバスチャン・ガランテ)と Andrés Zacco(アンドレス・ザッコ)のコラボレーションによる OsceanのデビューEP ‘Ideoma’ には、推進力のあるテクノの勧誘が溢れている。この2人はアルゼンチンのテクノサウンドを代表する存在で、過去10年間にInsurgentes、Echocord Colour、Illian Tapeといったレーベルからリリースしている。

Galanteと Zaccoが初めて手を組んだこの作品は、刺激的な効果をもたらし、電子リズムの不均一なプリズムで、広大なペースとずれない足取りで前進している。その直接的な意図と鮮明な音のディテールは、映画的で夜行性のドライブを呼び起こし、その跡にすべてを残す地下のパルスを掘り起こすのである。

Tresor Recordsは ‘Ideoma’ で、パーカッシブな曲げ音と歪んだ魂が絡み合う、緻密な動きと宇宙的なエネルギーの旋風を提示する。”Spiral” は自然現象を思わせ、タイトに束ねられ、他にはない荒々しい質感を持ち、音の処理の揺らぎがリフトオフを示唆する。フランジングする “Feral” は、邪悪で絶え間ない強烈な風格を漂わせている。90年代のアンビエントテクノを彷彿とさせるメロディックな “Spacion” は、未知の領域を切り開くようなリズムを持つ。地球を超え、さらに地球外へと変貌を遂げる Galanteと Zaccoは、急ぐリズムでフラクタルな筆致を覆い隠している。プリミティブでシャープなサウンドを、目もくらむような弾力性で押し出している。FMシンセサイザーの急降下する “Austraal” は、動きのトランスに覆われ、あらゆる予測を永遠に無視した、呪われた旅を手招きしている。