Kramer – Words & Music, Book One

ARTIST : Kramer
TITLE : Words & Music, Book One
LABEL : Shimmy-Disc
RELEASE : 11/12/2021
GENRE : rock, spokenword
LOCATION : New York, New York

TRACKLISTING :
1.Gregory Corso – Army
2.Tima May Hall – The Extinction Museum
3.Sam Lipsyte – Home Land
4.Christine Schutt – An Unseen Hand
5.Gary Lutz – It Collects In Me
6.Allen Ginsberg – At Apollinaire’s Grave
7.Dawn Raffel – Flesh, Blood
8.Jason Schwartz – Jackal Pattern
9.Kathryn Scanlan – Vagrants
10.Scott McClanahan – James
11.Terry Southern – Les Cliches Proclamation

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今から40年ほど前、週末に両親に会いに行ったロングアイランドのレコード店で、絶対に買うべきだと思われる2枚組LPを見つけました。それは、The DIAL-a-POEM POETSの『BIG EGO』という作品だった。ジャケットには、ジョン・ジョルノ(エド・サンダースが私に教えてくれた偉大な詩人)がニューヨークの屋上でフィリップ・グラス、メレディス・モンク、そして2人の子供と一緒にいる写真が載っていた。値段は2ドルだった。

地下室にはまだ古いターンテーブルがあり、ジミ・ヘンドリックスやザッパ・クラッパのポスター、ジョン・ケージの額装された肖像画も近くにありました。私が持っていたイーノの「DIscreet Music」は、何年か前にロングアイランドを離れたときに置いてあったもので、まだターンテーブルの上にあった。私はそれをプラッターから持ち上げ、貴重な宗教的な芸術品のようにそっとスリーブに戻し、Dial-a-PoemのLPのA面をかけた。

聴いているうちに気が狂いそうになった。次の日、私はまた同じレコード店に行き、もっとDIAL-A-POEMのLPを探した。1枚は裏に長い名前のリストがあって、有名な人もいれば、聞いたことのない人もいました。私は両方のLPを購入し、その1時間後には、それまで聞いたこともなかったローリー・アンダーソンの芸術に生まれて初めて触れたのでした。1978年のことである。

彼女が参加したのは「Time To Go」という作品でした。それが私の人生を変えた。少なくとも私はそう記憶しています。私はまだ子供でしたから、その頃はそういう瞬間がたくさんありました。今では、このような瞬間は、カーソルをクリックするだけで、数秒で手に入れることができます。

www.youtube.com/watch?v=zc40jbEDLsg

その夜、私は一人で想像上のキャンプファイヤー(つまり、両親の地下にあるレコードプレーヤー)のそばに座りながら、いつの日か、どうにかして、ローリーやロバート・ウィルソン、クリストファー・ノウルズ、バロウズ、ギンズバーグ、コルソ、アン・ウォルドマン、ジョン・アシュベリー、偉大なチャールズ・オルソンなどを初めて聴いたときに感動したのと同じように、人々を感動させるような言葉と音楽のプロジェクトに着手しようと心に誓っていました。言葉が初めて、音楽と同じ力を持ったのです。

そして、それは直感的なものでした。音楽と同じように。深く浸透していく。それはfeeling(感情)だった。

ジョン・ジョルノは2019年に亡くなりましたが、彼は誰にも邪魔されないように詩を守り続けました。幸運なことに、私は1980年代前半にThe Fugsのメンバーとして彼と一緒に過ごすことができ、ギンズバーグが「…私の世代の最も偉大な精神」と呼んだ人たちに囲まれていることによく気づきました。

私をそのシーンに導いてくれたエド・サンダースは、ニューヨークに来たとき、カフェやセント・マークス教会に行けば、バロウズやコルソ、ギンズバーグなどの偉大な人たちが詩を朗読しているのを簡単に聞くことができたと言っていました。彼は、たとえ道端の浮浪者であっても、すぐに近寄って会話をすることができたと言います。彼らは、その時の気分次第でいつでも近づける存在だったのです。だから、サンダースが、10年近く彼らの朗読会に通っていても、一度も彼らに声をかけたことがないと言ったときにはショックを受けました。

「10年ほど前から、朗読会や講演会、パネルディスカッションには必ず参加していました。でも、彼らに近づいたことはありません。一度も近づかなかった。一度もね」とサンダースは言った。「10年間、私がしたことは、ただ聞くことだけだった」。

40年もかかってしまったが……遅きに失した感は否めない。私はついに『WORDS & MUSIC』の第1巻を作りました。
楽しんで聞いていただければ幸いです。