ZOON(Daniel Monkmanによるソロプロジェクト)が、3枚目のアルバム『Happy Thought School』のリリースを発表しました。2020年のデビュー作『Bleached Wavves』でシューゲイザーとアニシナベ族の伝承を融合させた独自のスタイルを確立し、続く2023年の『Bekka Ma’iingan』では文化的なルーツをより深く掘り下げてきましたが、本作ではこれまで以上に感情の機微を精緻に描き、音楽的な広がりを持たせた野心作となっています。
アルバムのタイトルは、マニトバ州東セルカークにある学校での実体験に由来しています。その「幸福な思考の学校」という楽観的な名に反し、先住民の生徒として受けた人種差別の記憶やトラウマ、そして孤独の中で聴いた2000年代のポップミュージックが作品の核となっています。失恋や依存症といった痛みを伴う背景を持ちながら、それを宇宙的な「モカシン・ゲイザー(moccasin-gaze)」ポップへと昇華させることで、輝かしい表面と複雑な内面が同居する独特の構造を作り上げています。
最新シングル「One Too Many Nights (feat. Sam Jr.)」は、この待望の新作からの先行カットとなります。本作は数量限定のオレンジ・スプラッター仕様クリア・ヴァイナルでの予約受付も開始されており、テープのヒスノイズや記憶の断片が織りなすドリーミーかつ鋭い世界観は、ZOONのキャリアにおいて最も重要なステートメントになると期待されています。
