Savages – “She Will”

Savages

昼間に、これを書いて投稿しようとしたところでサイトがまた動かなくなっていました。そして、その後は自分が動かなくなっていました。やっと目が覚めたところです。既に話題になってるロンドンのポストパンク・4ピース、全員女子バンドの Savages がデビュー・アルバムをリリース致します。リリース先の Matador Records から最新音源 “She Will” がアップされましたが、これがまたクールでございます。ぜひ聴いてみて下さいな。リリースは、5/7 です。

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=kebq-cENNn0&w=640&h=200]

Visuals – “Levitation”

[vimeo http://www.vimeo.com/59665930 w=640&h=360]

Visuals は、Andrew Fox と Marshall Ryan によるブルックリンのデュオで、Small Black のメンバーと一緒にルームシェアをしていた頃に出会ったそうです。ギターとドラムとヴォーカルが中心で、エレクトリックも交え、ポスト-パンク風なちょっとひねりとサーフ・ポップを加えた、ビート・サウンド。

Decades – “Tonight Again”

カナダはトロントを拠点とする White Girl Records からリリースになる同じくトロントのバンド Decades のデビュー・アルバムから “Tonight Again” のストリーム/フリーダウンロード音源。ダークなニューウェーヴに感情的なヴォーカルの、ちょっとエモい感じを加えたバンドです。アルバムのリリースは 4/30 です。

Iceage – ‘You’re Nothing’ (Matador)

なんか急に盛り上がってきたと思ったら、一気に Matador と契約になったデンマークのこの Iceage です。デビュー作がそこそこ注目を集めたけど、ここまでの扱いになるとは想像していなかったぁ。改めて最近のメディア効果のスピード感はハンパないなと実感しました。周りが騒ぐ大きな理由はまずメンバーが若いことも挙げられるでしょう。デビュー当時はまだ18とか19とか、みんな10代だったからね。その子達がちょいと陰に向いているハードコアやパンクをやっているのが興味深く見られたのでしょう。そしてカリスマ性があるように感じられたかなんかで、新たなアングラ界のヒーロー候補にちょっと過剰に煽れている感じがある。音楽自体はそこまで個性的でもなければ新しくもないし、このバンドが評価されるなら、今の時代にもこのくらいのハードコア・バンドは沢山いるように思えるのが正直なところ。表面的な感想としてはそんなかんじだけど、もう少し踏み込んで彼等の音楽を聴いてみる。なるほど、どこか後ろ髪を引かれるような余韻を残してって、いわゆるハードコアなバンドだけの要素ではないことに気付く。最後の最後で、エモい曲が登場するけど、基本的には切なくてなんかの痛みがある音。そういうと若者が抱える色んな思いを汲みこんだ音楽と思われるかもしれないが、そうじゃなくて音楽的にただそう感じるだけです。繰り返し聴いていると、ここまで評価を受けるそれ相当の魅力はちゃんとあるのは判った。だけど、彼等が一番評価されている最大の理由は、現在のアメリカにこのようなDIYなハードコア・シーンや拠点が無くなっていることが要因なんじゃないかな。デンマークで起こってるシーンがちょっと美しく見えたんでしょう。

7.5/10

Tempers – “Eyes Wide Wider”

Chelsea Wolf や aTelecine, White Ring などをリリースしていきたニューヨークのレーベル Pendu Sound から、デジタル・シングル・シリーズがスタート。第1弾は、ニューヨークのポスト・パンク・デュオ TempersEye Wide Widerをリリース。ダークウェーヴな路線のサウンドです。フル・アルバムは今年の暮れに出る予定らしいです。

Girls Names – ‘The New Life’ (Tough Love/ Slumberland)

メンバーが増えるパターンは色々あるが、追加されたメンバーが効果的に作用するかどうかは一概には言えない。なかにはただの彼女じゃね?って位の存在の人もいたりと、色々と事情はあるのでしょう。ベルファストの Girls Names はそれまでトリオとして活動をしていたが、今作を前に一人追加して、カルテットに増強。このパターンってあんまりないような気もするんですよね。トリオっていう編成は物凄い信頼関係が強くて、それ以上でも以下でもない音楽を演じることが可能な奇跡の編成でもある。それを崩してまで追加したかった真相はわからないが、このアルバムを聴くにその決断は正しかったと思う。不思議なのは、以前よりもバンドとしての音楽性が凝縮したこと。メンバーが増えれば当然音楽自体も多様なものへと向うのが自然だし、そう思うもの。だけど、Grils Names は異なる結果に到達した。これは異例とも言えるんじゃないでしょうか。アルバムを通して聴くと、一定のやり方があって、曲の速度が違う程度で変化に富む内容ではない。でも全く飽きることはないのです。ほんの些細な部分かもしれないが、スネアの音にエフェクトをかけている感性とか、凄く突き刺さる。ポストパンクとニューウェーヴの向こう側を見せてくれたアルバムかな。

9.0/10

Various Artists – ‘The End of Civilzation’ (Mannequin)

70年代後半から80年代中期の音楽、特に当時の Factory Records と 4AD のサウンドに影響を受けるレーベル Mannequin Records から、レーベルからもリリースしているイタリアン・シンセウェーヴ・プリンセス Mushy によって監修されたコンピレーション! 世界中の沢山のニュー・バンドから未発表音源をセレクトし、制作に1年かけたもの。収録は Police Des Moeurs, ASSS, The Circa Tapes, TEEEL, Rosemary, Deathday, The Murder Act, Phosphor and The Strange Forces, Tablets そして The Long Wives です。