The Early Years – Modern Moonlight

ARTIST : The Early Years
TITLE : Modern Moonlight
LABEL :
RELEASE : 5/22/2026
GENRE : , , ,
LOCATION : London, UK

TRACKLISTING :
1. A New Way of Living
2. Get Up Get Out
3. The River
4. Heaven Over There
5. Tired Eyes
6. Shimmering Stone
7. The Gift
8. Three Quarters
9. Modern Moonlight
10. The Early Years feat. Lorena Quintanilla – Silver Lips (Champagne Eyes)

The Early Years がからニューアルバム『Modern Moonlight』をリリースする。2006年にBeggars Banquetからリリースされたセルフタイトルのデビュー作と、2016年にSonic Cathedralからリリースされ、Uncut誌の「2010年代の偉大なアルバム」の一つにも選出された『II』に続く、彼らにとっては10年ぶり、20年間でわずか3枚目のアルバムとなる。

待った甲斐があった。本作はDavid Bowie、David Byrne、John Cage、Conny Plank、Brian Eno、Radioheadを彷彿とさせる見事なミックスだ。「いつものやつさ」と、名目上のフロントマンであるDave Malkinsonは語る。「愛する人たちやイタリアの赤ワインも一役買ったし、Oblique Strategiesなんかもね…」

もっとも、ここに収められた10曲に特に難解なところはない。「A New Way Of Living」は、Berlin時代のBowieだけでなく、彼らが2008年にSonic Cathedralから初めてリリースしたシングル「Like A Suicide」へのオマージュでもある。「Get Up Get Out」の熱に浮かされたようなファンクは、The Stoogesが「Here Come The Warm Jets」のDNAを再コード化したかのようだ。昨年末にこっそりとシングルとしてリリースされた「The River」は、EnoとMoroderの交差を目指しながらも、結果としてJames Holdenのようなサウンドに仕上がっている。「Heaven Over There」は壮大で胸を締め付けられるような、現代のためのバラードであり、The Verveや、Elbowの最もアンセミックで脆い部分にも匹敵する。一方、「Tired Eyes」は『Fading Frontier』時代のDeerhunterを想起させる。

後半の幕開けはテンポを上げる。「Shimmering Stone」はLCD Soundsystemとグレゴリオ聖歌のような響きをミックスしている。「The Gift」はスタジオでのパーティーのように聞こえるが、実際にそうであり、南ウェールズのMonnow Valleyでレコーディングされたものだ。「Three Quarters」は、Steve Reich風のシンプルなループとティンバレスをベースにした、Beta BandとA Certain Ratioが出会ったようなグルーヴである。タイトル曲は『No Come Down』に収録されたThe Verveのアコースティックな楽曲にインスパイアされており、クロージングトラック「Silver Lips (Champagne Eyes)」は2つのパートで構成され、きらめきと泡立ちを見せる。ここにはレーベルメイトであるLorelle Meets The ObsoleteのLorena Quintanillaがボーカルで参加している。

「アルバムタイトルは『III』にしたかったんだけど、他のメンバーに拒否権を発動されたんだ」とギタリストのRoger Mackinは語る。「『Modern Moonlight』は、曲を書いている最中の午前2時に生まれたんだ」

「もうヒーローたちは太陽の下には立っていない。午前2時、誰かが聴いているのか、あるいは起きているのかさえわからないまま、スマートフォンの青白い光の中に立っているんだ」とドラマーのPhil Rainesが話を広げる。「月光とは物ではなく、状態のことだ。すでに何かに触れた光なんだ。借り物であり、反射であり、少しばかり遅れている。私たちが移動した後に到着する、現在への期待なんだよ」

「つまり、これは月そのものについて歌っているわけじゃない。私たちが生きているこの世界にどう反応しているか、ユートピアを夢見ながらも、パーティーに遅刻してしまったことに気づくような、そんな感覚についてなんだ」

『Modern Moonlight』に関しては、「遅れても、やらないよりはマシ(Better late than never)」ということだろう。