rush2theUnknown – Yugawara EP

2024年の高く評価されたデビューEP1 で基礎を築いた rush2theUnknown が、「Yugawara」EP で Diskotopia に戻ってきました。

伊豆半島の北東端にある海辺の町、湯河原への東京からの旅で生まれたこの EP は、デュオが日本のその地域で経験するあらゆる冒険に伴う、エネルギー、精神、そして数学的に不可能な偶然を表現しています。毎朝、デュオは即席のスタジオを出て、湯河原の丘をさまよいました。偶然の出会い、会話、あるいは目の前の視覚的な風景によって生まれた心のイメージなど、新しいトラックが毎日生まれていきました。Diskotopia デビュー作と同様に、各 EP は、太平洋の端で10代の頃からデュオが蓄積してきた無数の影響のミックスです。

Logical Progression 期の Good Looking Records の異星の楽観主義が炸裂する、テクニカラーのアクアジャングル「View From Fuua」から、EP のクロージングトラックである「Zuio-ji」まで。このトラックは、雅楽の古代日本の宮廷音楽、作曲家 武満徹の1960年代のサウンドトラック作品、そして90年代中期の Rupert Parkes の時代劇風ブレイクビート実験に等しく影響を受けています。CD-ROM 時代の「Visual Scenes」80年代 CM 音楽や、シンセを多用したアニメサウンドトラックのテクノアニミズムから摘み取られた色合い、トーン、色調は、EP のより VGM 寄りのエクスカージョンである「光のトンネル」と「夜明けの真鶴岬」に見られます。一方、「Physical Reality」のようなトラックは、デビュー作で提起された疑問を続けています。もしブレイクビートの伝統が10億光年離れた場所で生まれたとしたら、それはどのように見え、聞こえるだろうか？