ARTIST : Nuke Watch
TITLE : Grave New World
LABEL : Post Present Medium
RELEASE : 10/3/2025
GENRE : avant, experimental, afro, psychedelic
LOCATION : New York, New York
TRACKLISTING :
1. Learn To Love the Rope
2. Be Real
3. Heat the Earth Eat
4. I.A.M. Umbrella
5. Blood Clot
6. Time Against Mind
7. CGNW
8. Man of the West
9. Louder Than the Bomb
Nuke Watch(クリス・ホントスとアーロン・アンダーソンによるプロジェクト)が、2020年の活動開始から10作目となるアルバム『Grave New World』をリリースしました。この作品は、彼らのサンプリングを多用した別プロジェクトであるBeat Detectivesとは異なり、自由な即興演奏によって構成されています。
『Grave New World』は、楽器による演奏、特に多くのトラックがライブで録音されたものであり、ホントスとアンダーソンに1〜2人のゲストを加えたトリオ編成で制作されています。モジュラーシンセサイザー、ベース、サックス、ハンドドラムが渾然一体となり、まるで電子的世界が自らを分解していくようなサウンドを生み出しています。
この作品をフュージョンと呼ぶのは難しいかもしれませんが、参加メンバーの演奏は非常に多岐にわたります。Otto Willbergのベースは、Percy JonesやJacoのような巨匠を彷彿とさせ、Leonard KingはFela KutiのバンドAfrica 70を思わせるアプローチを見せています。また、Zack Staffordのフルート、Christopher FarstadのMIDI管楽器、Cole Puliceのサックスといった加工された管楽器の音は、ジャズの領域に隣接しながらも、どのジャンルにも属さない独自のサウンドを確立しています。
混沌とした中にも、奇妙な安全さと輝きを放つ『Grave New World』は、もし世界を一つに畳んでシャッフルし、異なる出自の人々が一つの場所に集まったとしたら、きっとこのような音楽が生まれるだろうと感じさせる、まさに「ワールドミュージック」と呼ぶにふさわしい実験的な傑作です。




