Francesca Heart – Bird Bath

セカンド作品『Eurybia』から2年後、Francesca Heartは、彼女の個人的な音楽伝承の進歩を詳述した7曲入りの新作アルバムを携えてLeaving Recordsに戻ってきた。『Bird Bath』は、このミュージシャンの子供のような宇宙的アプローチを発展させ、得体の知れない愛や可能性、内なる保護や欲望といった感情やシンボルがアルバムの柱となる新しい物語を作り上げた。

地中海神話と聖なるイコンの進化に対するアーティストの関心の反復である『Bird Bath』は、フィレンツェのサンマルコ修道院で見られる、ルネサンス初期のイタリア人画家ベアト・アンジェリコが描いた天使の姿から始まる。その時代、絵画における完全な遠近法はまだ達成されていなかったため、イメージに抽象的な感覚を与え、想像力豊かな瞑想の余地を残し、修道士たちが長時間瞑想する助けとなった。

アルバムが展開するにつれ、リスナーは囁くような洞窟、苔むした建築物、劇場のような噴水といったパズルの中を戯れながら進んでいく。そのため、自然への献身的な関係が求められる。

『Bird Bath』は、繊細な弱さを受け入れるための、遊び心に満ちた冒険的で気まぐれな旅である。フランチェスカの想像力豊かな音楽性によって、神聖なものが日常的なもの、デジタルなもの、さらにはキッチュなものと融合し、彼女の作曲に命が吹き込まれる癒しの場が生まれる。『Rose Petal Place（薔薇の花びらの場所）』では、ファンタジーの物語が、春の秘密のパーティーを思い起こさせるような、サンバのような繰り返しのリズムを持つビデオゲームの音と出会う。Caryatidsは、海洋の雰囲気と島国的なメロディーを想起させ、ポンツァ島にインスパイアされた。Angelsummit.netは、サンプリングによって豊かになった優しい音のタペストリーであり、リスナーを道中で輝く浮遊宝石を集めるように誘う。

Eurybiaの精神を引き継ぐBird Bathは、ファンタジーを音楽と瞑想の振り付けに用いたもので、Francescaの直感的で印象主義的な作曲アプローチ、MIDIアルペジオの岩礁、サンプルの星座、泡のようなアンビエンスが、アーティストの迷宮的で呪術的な世界のバーチャル、スピリチュアル、そして地上のチャンネルを構築し、繋ぐ楽器となる。