Complete Mountain Almanac – Complete Mountain Almanac

時に、2人のアーティストが出会い、単なる音楽的コラボレーションを超越することがある。ここに、その完璧な例がある。Rebekka KarijordとJessica Dessnerは、2000年代後半にブルックリンで偶然に出会いました。すぐにお互いを非常に気に入った二人は、友情と芸術性を共有し、15年経った今、二人のキャリアで最も重要なプロジェクトの一つを作り出した。

この出会いが、Rebekkaの熟練したソングライティングとJessicaの詩的で叙情的な才能を組み合わせた芸術的・音楽的プロジェクト、Complete Mountain Almanacの誕生につながったのです。Complete Mountain Almanacは、まずレベッカの頭の中で、気候変動に関するアルバムを1年の12ヶ月と自然が持つ固有の癒しのサイクルを表す12の組曲で作曲するという構想が生まれました。作曲の初期段階に入ると、彼女はプロジェクトのビジュアルコンポーネントを制作するため、ジェシカに声をかけました。その後まもなく、ジェシカは乳がんと診断され、彼女自身の創作活動が内なる癒しのプロセスを促進するようになりました。このプロジェクトのアートワークを手がける一方で、彼女は『Complete Mountain Almanac』という詩集を書きました。これらの言葉はRebekkaの手に渡ると、すぐに楽曲の歌詞として定着し、彼女たちのコラボレーションとデビュー作にその名の洗礼を施した。個人的な病気と癒しの経験、そして気候変動と自然の効力に取り組む経験は、2人の女性のコラボレーションにおいて実存的な共通項を見いだしました。’Complete Mountain Almanac’ は、彼女たちの生の発見を証明するものであり、若返り、喜び、希望への頌歌でもあるのです。

このアルバムでは、ジェシカの双子の兄弟、The NationalのAaronとBryce Dessnerが演奏と共同制作を担当しています。4人のアーティストはパリのサンジェルマン・スタジオで、Rebekkaのデモを本格的なアルバムに仕上げるために団結しました。デモ音源の緊迫感と魂を保つため、アーロンとブライスの熟練したギター演奏にRebekkaの声を複雑に重ね、全曲ライブ録音されました。共同プロデューサーであるRebekkaは、ホーンやシンセサイザーなどのミニマルなテクスチャーを加え、Bryceはマルメ交響楽団によって演奏された6曲のために弦楽器のアレンジを書きました。

季節の移り変わりとともに、気候変動の影響を受けた地球の現状を見つめ直し、自らの身体を癒すというシームレスな相関関係が、このアルバムにははっきりと表れています。サウンド面では、フォーク、クラシック、室内楽など、あらゆるジャンルの音楽を循環させ、繭のような雰囲気を作り出し、リスナーを独立した宇宙へと引き込みます。内面と外面、病気と若返り、悲しみと喜びの結婚である。