John Johanna & Sefo Kanuteh – “Mercante”

メルカンテは中世イタリアの商人メッサー・フランチェスコ・ダティーニにちなんで名付けられた。その巨万の富にもかかわらず、ダティーニは不治の病に悩まされていたことが彼の日記から明らかになり、実際、この曲のリフレインである「求めれば求めるほど、見つからない」は、これらの文章から引用されている。このような初期の「長距離商人」は、国境を越えて活動し、後の植民地主義や今日のような世界的な独占主義を生み出す土壌を作った。しかし、ダティーニの恐怖と空虚の感覚は、このような富と権力の絶え間ない獲得の中心にある落ち着かない空虚さを早くから垣間見せているのかもしれない。この曲のコーダは、The Comet is ComingのBetamaxのドラムに乗り、オーストリアのサックス奏者Guido Spannocchiのソロで締めくくられている。

付属のビデオは、イギリス・ノーフォークのヨハンナの自宅周辺の田園地帯で、マット・ヒューストンが脚本と監督を担当した。

Posted on 05/28/2022