ARTIST : Dog Chocolate
TITLE : So Inspired, So Done In
LABEL : Upset The Rhythm
RELEASE : 2/27/2026
GENRE : postpunk, garage, psychedelic
LOCATION : London, UK
TRACKLISTING :
1. Infinite Nuggets
2. Fun is Always Brilliant
3. Employee
4. Springfield Library Haunting
5. Drumming on a Tree with FM
6. Potatoes in the Basement Bin
7. Fungal Free 2023
8. Green Stuff
9. Architecture Days
10. Munchies and a Pen
11. Guildford Awkward
12. No Pavement Story
13. Worst Jobs in History
14. Unfinished Rock ‘N’ Roll Tattoo
15. A Bit of Paper
16. So Inspired, So Done In
7年という奇妙な沈黙期間を経て、結成13年目を迎えたDog Chocolateが、4枚目のアルバム『So Inspired, So Done In』を携えて帰ってきました。本作は、彼らのキャリアの中で最も焦点が絞られ、まとまりのある「楽曲」としての完成度が高い作品に仕上がっています。「スズメバチが詰まったゴミ箱」のような騒々しいサウンドの本質は健在ですが、今作ではその底にダブルクリームやヴィエネッタ(アイスケーキ)が敷いてあるような、どこか甘美な層が加わりました。全16曲の多くは3分に満たない短さですが、どの曲も古いお菓子や蛍光ペン、様々な文房具が詰め込まれたオフィスの備品棚のように、多彩な質感と色彩が溢れ出しています。
テーマの幅は驚くほど広く、漏れ聞こえてきた会話から足爪の水虫治療、カール・ロジャーズの「実現傾向」という概念、青銅器時代の生活環境、さらには人間と植物の関係まで、多岐にわたる対象を掘り下げています。仕事(あるいは反労働)、芸術的インスピレーション、そして燃え尽き症候群といったテーマが繰り返し登場し、彼らは日常の些細な出来事を愛でることで、より大きな存在論的問いを模索しています。POZIのToby Burroughsが録音・ミックスを、Sofia Lopesがマスタリングを手がけた本作は、大きな生活の変化や喪失を経験したバンドの混乱期を記録しており、彼ら特有の慌ただしく愚かで不安げなエネルギーに、内省的な光沢を与えています。




