ARTIST : Eli Carvajal
TITLE : Eyen Forever
LABEL : Safe Suburban Home Records
RELEASE : 10/3/2025
GENRE : folk, acoustic, ssw
LOCATION : London, UK
TRACKLISTING :
1. Forever
2. Scar
3. Fear of Love
4. Spirit in the Window
5. New Year
6. Stretch Marks
7. Churabee
8. Conkers
9. Gemini III
10. Follow Home
11. Crisis House
12. Cinnabon Odori Day
_Eyen Forever_は、2024年にリリースされた前作 _Eat Shiitake Now_ と合わせて、日本での生活を巡る物語を完結させる作品です。
前作は、東京での1年目に経験した結婚と9ヶ月での破局、そして新たな生活をリアルタイムかつ時系列で描きました。一方、今作は日本での最後の1年間を振り返る内容となっており、過去の出来事を回想し、新たな短い恋を描写するほか、双子の兄弟が直面した精神的な問題と、彼自身が無力感を抱いた経験にも触れています。
ボブ・ディランやジョニ・ミッチェルのクラシックな詩作、そしてエイドリアン・レンカー(Adrianne Lenker)やマウント・イーリー(Mount Eerie)といったアーティストの内省的な雰囲気に影響を受けています。
ギターの弾き語りを中心としたミニマルなサウンドが特徴で、Carvajalの温かく包み込むような歌声が際立っています。彼は、利き手とは逆の左手で、アップサイドダウンに構えた右利き用のギターを、オープンチューニングのみで演奏するという独特なスタイルを持っています。これにより、ドローン音(持続音)が鳴り響く、広がりと奥行きのあるサウンドが生まれています。
彼のソングライティングは、ヴァース・コーラスといった一般的な構成には従わず、統一されたメロディ/ハーモニーに沿って有機的に展開します。目的地は決まっているものの、道中には予期せぬ驚きがある旅路のようであり、彼自身はこれを「物語に隣接したスタイル」と表現しています。
歌詞は、非常に個人的で脆弱な感情をユーモアを交えて綴っており、人間の持つ脆さと強さを同時に感じさせます。個々のフレーズには彼にとって特別な意味が込められていますが、リスナーはそれぞれが共感できる形で解釈することが可能です。
アルバム全体において、東京という街は彼自身の物語と同じくらい重要な「もう一人の主人公」として存在しています。
「New Year」と「Cinnabon Odori Day」の録音中には、台風の雷鳴が偶然入り込んでいます。
「Gemini III」は、彼が自転車で東京を走っている最中に感情が溢れ、涙を流しながら書かれた曲です。この曲は、世界に圧倒され、それでいて周りの人々との繋がりによって支えられている一人の人間の姿を描いています。
日本での日々を締めくくり、20代に別れを告げる今作は、感謝の気持ちを込めた日本へのラブレターでもあります。パーソナルなモノローグを盗み聞きしているかのような親密な体験を、リスナーに提供する一枚です。





