トロントを拠点に活動する Fleur Electra(Anna Klein)が、2026年2月27日発売のニューアルバム『Strike the Match』から、先行シングル「Weather Girl」をビデオと共に公開しました。本作は、2024年に自宅の火災で制作環境のすべてを失いながらも、奇跡的に救い出されたハードドライブの音源を形にした前作を経て、彼女が「行き止まり」から新たな光を見出した作品です。共同監督も務めたビデオには、ビデオの献辞にもある Ilana Zinman への想いや、彼女が追求する独自の美的センスが凝縮されています。
今回の制作では、Alex G や BENEE を手がけるLAのプロデューサー Alex Black Bessen との運命的な出会いが大きな転換点となりました。InstagramのDMをきっかけに始まった交流は、カリフォルニアの森のキャビンでのセッションへと発展。彼女がかつて自室で描き留めたデモの数々は、Bessenと打楽器奏者 Tim Voet の手によって、これまでのドリーム・ポップの枠を超えた、洗練されたオルタナ・ポップの小品へと鮮やかに昇華されました。
「Weather Girl」の歌詞に描かれる、他者の承認を捨てて二人だけの世界へと駆け出す親密な関係性は、彼女がルーツに持つ教会音楽の「核心を突く誠実さ」に通じています。10人兄弟の環境で育んだ創造性と、火災という過酷な試練を乗り越えた精神性が、甘美な旋律と視覚芸術として結実。自己の内面的な葛藤や、ふとした瞬間に訪れる喜びを真っ直ぐに祝福する、彼女にとって最も開放的な一曲となっています。
