ARTIST : Nathan Salsburg
TITLE : Ipsa Corpora
LABEL : No Quarter
RELEASE : 6/20/2025
GENRE : devotional, experimental, acoustic, guitar, ambient
LOCATION : US
TRACKLISTING :
1.Ipsa Corpora
新曲「Ipsa Corpora」の最初の断片は、私の整理能力を圧倒するほど怒涛のように押し寄せました。それらを劇中の登場人物のように個々の存在として捉えることが記憶の手がかりになるかもしれないと考え、遠い昔に亡くなった親戚のぼんやりとした記憶から、それぞれにアイデンティティを割り当てようと試みました。しかし、これらの恣意的な関連付けはうまくいきませんでした。新しい断片は、古い幻影とは対応しなかったのです。それらは実体であり、逆説的ではありますが、共感覚的に音の中に具現化された主題そのものでした。この結論には納得がいきませんでしたが、それを振り払うことはできず、続く数ヶ月で完成形となるであろう作品の断片がさらに現れるにつれて、それはまるで客が到着するかのような効果をもたらしました。部屋の中の空気が、体がその中に入り込み通り抜けることで乱され、置き換えられるような物理的な訪問のようでした。
その期間(2023年秋)に、この思考様式を著しく複雑にする出来事が起こりました。世界が、圧倒的な技術力で目撃する中、政治的、イデオロギー的、終末論的な目的のために道具化され、冒涜され、野蛮化され、破壊されていく肉体を見ていく中で、私はこの拡大する楽曲を、悲しみと、噴き出す無力な怒りのはけ口として頼りました。それは一種の儀式的な追悼の装置のように感じられました。また、肉体であれ音であれ、個々の関係の継ぎ目について瞑想する場も提供してくれました。その間、楽曲の中の沈黙は増殖し、それぞれが自身の特異性を主張しました。モーリス・ブランショが「一種の中断…」と書いたように、「待つことを導入し、二人の話し手の間の距離を測る。それは縮小可能な距離ではなく、還元不可能な距離を…。今問題となっているのは、私たち自身の間の距離である」。聞こえる主題は、その本質的な対応物、つまり腐敗、距離、沈黙という結合組織、すなわち実際の肉体そのものの前提条件でした。




