Masayoshi Fujita – Migratory

ARTIST :
TITLE : Migratory
LABEL :
RELEASE : 9/6/2024
GENRE : , ,
LOCATION : Berlin, Germany

TRACKLISTING :
1.Tower of Cloud
2.Pale Purple
3.Blue Rock Thrush
4.Our Mother’s Lights (feat. Moor Mother)
5.Desonata
6.Ocean Flow
7.Distant Planet
8.In a Sunny Meadow
9.Higurashi (feat. Hatis Noit)
10.Valley
11.Yodaka

日本人ヴィブラフォン奏者、マリンバ奏者の藤田正嘉が、未知への音の探求を続ける傑作ソロ・アルバム『Migratory』をリリース。

ベルリンでの13年間の生活を経て、2020年、藤田は妻と3人の子供たちと共に生まれ故郷の日本に戻り、自然の中で生活し作曲をするという長年の夢を果たしました。一家が新居を構えたのは、京都から西へ3時間、兵庫県加美町の海岸沿いの山あいの丘陵地。

一旦落ち着くと、藤田は古い幼稚園を自身の音楽スタジオ「Kebi Bird Studio」に改装し、「Migratory」誕生の地となりました。新作では、彼のトレードマークであるヴィブラフォンの音色を見事に再構築し、魅了します。2021年のアルバム『Bird Ambience』で初めて取り入れたマリンバとシンセサイザーの実験も再開。

Migratory では、「Our Mother’s Lights」でMoor Mother、「Higurashi」でHatis Noitがヴォーカルを務め、笙やサックスもサウンドスケープに参加。

藤田は2021年にストックホルムで行われた音楽レジデンスで、スウェーデンの笙奏者マティアス・ホルステンと出会いました。短い出会いでしたが、2人は連絡を取り合うようになりました。来日中にスタジオに立ち寄ったホルステンは、魅力的なアルバムのクローズ曲「Yodaka」を含む3曲に参加し、藤田自身の期待を上回る演奏を披露。

もう一人のコラボレーターであるアメリカの詩人ムーア・マザーは、藤田に彼女の次のアルバムへのヴィブラフォンの提供を依頼し、そのお返しに彼女のパワフルな歌声をMigratoryの中心曲であるOur Mother’s Lightsに提供しました。

バード・アンビエンスと同様、藤田は羽毛の仲間からインスピレーションを受け続けています。アルバムのタイトル「Migratory」は、アフリカ、東南アジア、日本のどこかを旅する渡り鳥のイメージに由来しており、彼らが下界から音楽を聴き、上空から世界を見る視点が音楽と土地の境界を曖昧にする様子を想像しています。

また、このアルバムに登場するアーティストたちも、国境を越えて他の国を旅したり、住んだりし、他の土地の音楽に影響を受けながらも、同時に自分たちのルーツへとつながっているのです」。

マサヨシの両親も15年以上タイで海外生活を送っていました。帰国後、2023年の初めに母親が他界。そこで藤田は、父を訪ねてきて、孫たちと一緒に過ごそうと誘ったのです」。藤田先輩はサックスを持参。藤田先輩はサクソフォンを持参しており、当時未完成だったレコーディングの上で演奏。サックスとマリンバがハーモニーを奏で、芸術の新たな高みに到達したスロー・ジャズ調の「Blue Rock Thrush」。

藤田にとって自然は常にインスピレーションの源。このアルバムの穏やかで配慮されたフィールド・レコーディングでそれを聴くことができますが、最も重要なことは、「自然は、リスナーが音楽から呼び起こすイメージとしてそこにある」ということです。著名な小説家であり、旅行作家でもあるピコ・アイヤーが書いたレコードのスリーブノートには、彼が座って音楽を聴きながら聞いた日本について書かれています。藤田の想像上の鳥が音楽の移動の本質を鮮やかに描き出すのと同じように。