Kessoncoda – Outerstate

西ロンドンのKessoncodaは、ドラマーTom SunneyとキーボーディストFilip Sowaのデュオ。アコースティックの伝統とエレクトロニカの中間に位置するKessoncodaは、メロディックなオスティナート・ピアノと揺るぎないドラムのユニークなブレンドを基盤としています。FilとTomは、ロック、エレクトロニカ、アンビエント、ブレイクビーツ、映画のサウンドトラック、Squarepusher、Radiohead、Clarkといったアーティストの影響を受けながら、Tomの庭の奥にある小屋というユニークなスタジオで、さまざまな音楽に取り組んでいます。彼らは、小康状態のダンス・ミュージックによって革命を起こしたジャズの新しいヴィジョンを展開しているのです。

GoGo PenguinやPortico Quartetといった以前から現在に至るGondwana Recordsのレーベルメイトのように、Kessoncodaの音楽には何か強く映画的なものがあり、息を呑むようなメロディーのうねりがはじけ、やがて不思議なクライマックスに至るまで、さまざまなテーマやムードを通して、強弱をつけながら展開していく物語の弧のようです。

また、『Outerstate』というタイトルに象徴されるように、ポスト・コヴィッド的な不安感が意図的に漂っています。”友達のグループの中にいて、おしゃべりをしていて、物理的にはそこにいるんだけど、精神的には全然違うところにいる、本当に奇妙な状態”。

Kessoncodaのデビュー・アルバム「Outerstate」はGondwana Recordsより2024年7月12日にリリース。