LAPêCHE – Happy 4U

ニューヨーク、ブルックリンを拠点とするバンドLAPÊCHEが、3作目のフルアルバム『Autotelic』を2026年2月にTiny Enginesからリリースします。At The Drive-In、Bloc Party、Death Cab For Cutieなどのプロデュースで知られるAlex Newportが手掛けたこのアルバムは、メロディックなインディーパンクに、ゴシックなきらめきやシューゲイズの漂流といった新しいサウンドを取り入れ、より切迫感のあるサウンドに仕上がっています。2016年にKrista Holly Diemのソロプロジェクトとして始まったバンドは、今やDave Diem、Drew DeMaio、そして新ドラマーのColin Brooksを迎え、完全に共同制作を行うバンドへと成長しました。

アルバムからのセカンドシングル「Happy 4U」は、バンドが感情の矛盾を巧みに表現する能力を示す力強い一曲です。Krista Holly Diemが長年の不妊治療や流産といった個人的な苦悩を乗り越えて書いたこの曲は、他者の幸福を心から喜ぶ一方で、自らの喪失をひそかに悲しむという、複雑な心情を描いています。The Go-Go’sのようなファーストウェーブのバンドを思わせるきらめくオルタナティブ・ポップのエネルギーは、痛みを伴う歌詞と意図的に対比され、聴く者に不快感と内省を促します。この挑戦と優しさという二重性は、アルバム全体を貫く中心的なテーマとなっています。

『Autotelic』は、結果ではなく「過程」に焦点を当てた、深く個人的で傷つきやすい作品です。ジョシュア・ツリーでレコーディングされたこのアルバムは、メンバーが共有する癒しと長期的な禁酒の道のりを反映した、スピリチュアルなエネルギーを帯びています。歌詞は、Kristaの曇りのない率直な感情で綴られており、「過程こそが理由であり、手段ではない」「自分自身とお茶を飲むこと」「群れにとどまるか、それとも心を故郷へ向けるか」といった言葉が、聴く人に自らの感情と向き合い、痛みを「修正」しようとせずに、ただそこに存在することの安らぎを伝えています。このアルバムは、正直さという彼らの信念と、聴衆にとっての安全な場所を作り出す独自の才能を証明するものです。

Posted on 09/03/2025