Waterbaby – “No Caller id”

「ある日、ラジオを聴いていて、チャンネルを変えたり、局を変えたりしていたら、あるトーク番組に電話がかかってきたのですが、電話の向こうには誰もいなかったんです。この不思議な会話を録音したのが、”No Caller id” のアイデアのバックボーンになったんです」。

「”No Caller id” はそのシュールな電話から始まり、移り変わる中で失われたメッセージのように、複数の音の世界を通して変化します。信号は電話線を通り、深い青色の海の下を通り、にぎやかな大通りで迷子になり、宇宙空間で太陽崇拝者の聖歌隊で爆発し、最終的にはグリッチとラジオ司会のメッセージを繰り返すかすれた声に一巡します “are you hear me caller?” 。曲の展開とともに音はゆがみ、歪み、解け、まるでブラックホールに入り込んだかのようだ。一人で、干渉で静まり返った世界に呼びかけると、自分の声が反響してくる」