Keep Shelly In Athens – “Madmen Love”

ギリシャのドリームポップ/エレクトロ・ポップ・デュオ Keep Shelly In Athens の久々のニュー・トラック “Madmen Love” です! こちらは、この夏に Cascine から遂にリリースになるデビュー・アルバムからの音源によるようです。前よりもレイヴィーっていうか、音が攻撃的になってます。

Brolin – “Reykjavik”

これまで、NYC, Lisboa と土地名トラックをリリースしてきたロンドンのプロデューサー Brolin による新曲は “Reykjavik” です。今までで一番アップテンポなソウル・エレクトリック。こちらの曲は、3/25 に Double Denim からリリースされるデビューEP Cundo からのものでもあります。

The Postal Service – “A Tattered Line of String”

もうご存知かと思いますが、Death Cab For Cutie の Ben Gibbard と Dntel こと Jimmy Tamborello によって活動していた The Postal Service が丁度10年前にリリースした唯一のアルバム Give Up のリイッシュー・デラックス・ヴァージョンが Sub Pop から 4/9 にリリースされますが、未発表曲として収録される “A Tattered Line of String” のサンクラ・ヴァージョンも出たみたいなんでアップしておきます。

Millionyoung – ‘Variable’ (Old Frame)

あんたも発泡酒にしなさいと、実家に帰った時に言われた。経済的だからそういうのかと思えば、うちはみんな体のことを考えて発泡酒なんだと。??? 糖質、プリン体が少ないから? そもそも最近は発泡酒ではなく、第三、第四のビールの時代だよ。発泡酒はいわゆるローモルト・ビールで麦芽が少ない。第三は原料がそもそも麦芽ではないもの、第四はいわゆるリキュールで酎ハイみたいなもん。どれも体に良いものとは思わないないが、反論せず聞き流すことにした。これらのビールじゃないビールのなかでまだ飲めるのは第四系ですね。そしてこのタイプも国産だけでなく海外のもあるようで、最近見つけたのベルギー産のがなかなかうまい。安価でうまいものは実にありがたいが、チルウェーヴもある意味リーズナブルで美味しい音楽だったかもしれない。あえてラフな作りにする音楽は他にも沢山あるけど、チルウェーヴに関してはそれが前提であり、特にビートの部分をもしクオリティのあるものにしてしまうと中途半端で成立しない。全体像がぼんやりしているからへっぽこな感じは気にならず、むしろうまく一体化している。音楽的なクオリティはお世辞にも高いとは言えないが、なぜか心地好さを得られる。それがチルウェーヴの最大の魅力だった。だけど、2年も3年もずっとみんな付き合ってくれるのもではない。ビールでないビールのように、チルウェーヴでないチルウェーヴを作っていかなければならない時期になってきた。アーティストによって新たなチルウェーヴの作り方はそれぞれですが、Millionyoung の場合は逆発泡酒っていうか、麦芽を減らすのと逆で音構造をタイトなものにしてる。チルウェーヴの場合、音を良くすることは、むしろ減退、縮小を意味するかもしれない。そういう意味では、逆じゃなくてふつうに発泡酒、ローチル化したと言えるかもしれない。だけどね、ビールでないシリーズで、発泡酒タイプだけは飲むと頭が痛くなっちゃってやっぱりだめなんですよ。

4.0/10

Dog Bite – ‘Velvet Changes’ (Carpark)

知り合いでもない人と偶然かぶってしまうと恥ずかしいものである。電車に同じTシャツを着た人。前後車種もカラーリングも一緒の車。定食屋で頼んだ料理が隣りの人と一緒だった時。それを反対隣りのおばちゃんが横目に、この店ではあれを頼むのが定番なのか、って顔をしているとき。そしてそれはたまたまで、大して美味しくもなかったとき。むしろそっちにしておけばよかったと思ったとき。世の中はほとんどが選択肢だけなのだから仕方ない。音楽の場面も聴く側は、何かを選んで聴くだけだけど、やってる方はちょっと違う。でも、結果似ているものなんてよくあること。でもそれを否定するつもりはありません。Dog Bite もなんかしらの “似てる” からは逃れることはできないが、なんとか特有なものを見つけようと聴いているが、要素のほとんどは自前のものではないかもしれない。でも、持ち味っていうものはありそう。彼等が辿り着いた持ち味は、過去のインディ・ダンスを劣化させ、ズレを意識した曲作りにあるともう。ただこの感覚は決して新しくないし、2, 3年くらい前のローファイ・ブーム時にも沢山聴けたような雰囲気である。ですが、同時のそれらのものは、どちらかと言えばソロプレイかつ内側ベクトルなものがほとんどでしたが、彼等はそれをバンドとして演じた結果、こじんまりした雰囲気がなく、開放的なのです。どうやら彼等はかぶりを、うまく回避できたようです。

7.0/10

East India Youth – “Heaven, How Long”

ボーンマス出身の William Doyle による East India Youth の新作 Hostel EP からの先行曲 “Heaven, How Long” は、ゆったりとしたシンセ・アンビエンスから始まり、後半に向けて盛り上がっていくシンセ・ポップ・チューン。EP は、新しいレーベル Quietus Phonographic Corporation から 3/22 にリリースされます。

Castratii – ‘Limits + 2’

シドニーを拠点にする謎めいた女性コンビ? Castratii が、昨年リリースしたデビュー・アルバム Eora に収録の “Limits” がリミックスを加えてアップされました。リミキサーにはポルトガルのプロデュサー :papercutz と、ブルックリンの Coutship を起用。bandcamp にてフリー・ダウンロード。

Real Magic – “The Trance”

ニューメキシコ、サンタフェ出身で現在はカルフォルニア、ベイエリアを拠点に活動する Drew Englander によるソロ・プロジェクト Real Magic のニュー・トラック “The Trance” は、チルウェーヴなトラックにちょい渋めの声で歌われるシンセ・ソウル・ポップ。こちらの曲は 3/12 に HUG Records からリリースされるデビュー・アルバム Deep Breathing からのものです。

Youth Lagoon – “Mute”

3/5 に Fat Possum からリリースされる Youth Lagoon のセカンド・アルバム Wondrous Bughouse から、”Dropla” に続いて新たなトラック “Mute” もアップされました。こちらもファーストの頃よりもずっと進歩したサイケデリック・ドリーム・ポップです。

Field Mouse – “Tomorrow Is Yesterday”

Lefse, Small Plates と、シングルをリリースしてきたブルックリンのドリームゲイザー Field Mouse の新曲 “Tomorrow Is Yesterday” がアップされました。まだタイトルは未定のデビュー・アルバムからの新曲になるようですよ。