Neon Neon – ‘Praxis Makes Perfect’ (Lex)

Praxis Makes Perfect

本作は、Giagiacomo Feltrinelli に捧げる作品とのことですので、その人物について少し。若かりし頃は、ムッソリーニ政権下で Gruppo di Combattimento という軍隊に属し、第二次大戦後の1954年に、Giagiacomo Feltrinelli出版を立ち上げた左翼の活動家として知られるイタリア人。また、共産主義者として、1970年には武闘派グループGAPを立ち上げ、第二の組織 Years of Lead も結成する。彼は常にアヴァンギャルドを支えると共に、Henry Miller の “Tropic of Cancer” のような、当時は出版や流通をするのはリスキーであったものを取上げていたようです。そして、冷戦期に東西両陣営いずれにも属さなかった国々、いわゆる第三世界の様々な国を旅をし、1964年にはキューバ革命の先導者、フィデル・カストロに出会い、フィデル・カストロを始め、チェ・ギバラ、ホー・チ・ミン等の革命家や、東南アジアや中東で起こっている反乱や戦争についての出版物を発刊していくのです。と、Neon Neon のふたりが左寄りの思想家なのか分かりませんが、その背景を汲んで聴いたけど、音楽的にどう反映されているのかよく分からないし、歌詞でそれっぽい感じのことを言ってるような気もしますが、英語じゃ僕にはなおさら理解できません。ま、難しいことは置いといて、Neon Neon が5年ぶりに再びタッグを組んで戻ってきたということで、喜ばしいことではないでしょうか。

6.5/10

[soundcloud url=”http://api.soundcloud.com/tracks/82490240″ params=”color=000000&auto_play=false&show_artwork=false” width=” 100%” height=”166″ iframe=”true” /]

Chris Schlarb – “Til I Die (Featuring Sufjan Stevens)”

Chris Schlarb

カルフォルニア、ロングビーチのマルチ・ミュージシャン Chris Schlarb が新作アルバム Psychic Temple II をリリースします。 前作 Psychic Temple は、Mike Watt や Julianna Barwick など、総勢29名が参加したゴージャスな作品でしたが、続編となる本作は、様々なアーティストは参加していますが、音数を限定した実験的でもあるものになってるようです。そして幾つかのカバー曲も収録されており、以下のストリームは、言うまでもなく Beach Boy/Brian Wilson の “Til I Die” のカバーで、こちらには Sufjan Stevens も参加しております。Psychic Temple II は、Asthmatic Kitty から 7/16 にリリースされます。

[soundcloud url=”http://api.soundcloud.com/tracks/89327885″ params=”color=000000&auto_play=false&show_artwork=false” width=” 100%” height=”166″ iframe=”true” /]

Case Studies – “Driving East, And Through Her”

Case Studies

以前は、The Dutchess And The Duke に在籍していた、シアトルのシンガーソングライター Jesse Lortz によるソロ・バンド Case Studies が、2011年のデビュー作 The World is Just a Shape to Fill the Night に次ぐ セカンド・アルバム This Is Another Life をリリースします。アルバムからの先行曲 フォーク/カントリー/サイケ・ソング、”Driving East, And Through Her” のストリームがアップされています。This Is Another Lifeは、 Sacred Bones より 6/11 にリリース。

[soundcloud url=”http://api.soundcloud.com/tracks/87602291″ params=”color=000000&auto_play=false&show_artwork=false” width=” 100%” height=”166″ iframe=”true” /]

Tjutjuna – ‘Westerner’ (Fire Talk)

Westerner

ようやく出た感じで、確か最初に本作の情報が出たのが2年前くらい。それから、幾度となく新曲が公開され、やっと全部で揃った、この読めないバンド名 Tjutjuna の2010年のデビュー作に次ぐ2作目。バンドの中心人物と思われるギタリスト兼キーボード担当の Brian Marcus によると、結成時からメンバーは、出たり入ったりしており、この Westerner を制作する時点で、ドラマーが2人になってしまったようで、でもいいんじゃないかと、そのまま制作したそうです。ギター、ベース、ツイン・ドラムの編成で奏でられる音楽は、凄みがあり、当然ですが自分達はサイケデリック・バンドとして自覚があるよで、彼等が愛して止まない、クラウトロックとジャパニーズ・サイケを想像するに容易である。そして、この作品を聴いてもらえれば感じることができると思うが、彼等の作品は基本的に即興で制作されていて、取り決められた合図を前提のみで演奏され、同じ曲でも2度と同じ方法で演奏されることは無いそうだ。それがこの作品を完成させるの時間がかかった理由かも知れませんね。色んなセッションを重ねて行き、出来のいいものを厳選して揃えるまで時間が必要だったのでしょう。でも即興系のバンドは頻繁に作品を出すことが少なくないので、このじっくりと構えた姿勢は支持したい。次回作までまた新たなセッションが繰返されて行くことでしょうし、また気長に待っています。

7.0/10

[soundcloud url=”http://api.soundcloud.com/tracks/80087571″ params=”color=000000&auto_play=false&show_artwork=false” width=” 100%” height=”166″ iframe=”true” /]

Generationals – ‘Heza’ (Polyvinyl)

Heza

このバンド、実はこれが3作目のアルバムになるのですが、本作以前にリリースしていたレーベルは、Park The Van Records という、彼等の地元、ニュー・オリンズのレーベルでした。このレーベルのことは、今日まで全く知らなかったのですが、活動は2005年位から始まってたようで、レーベルのタイトルを確認しても、知らないバンドばかり。常々思っていたのですが、同じアメリカでも南東部辺りのバンドの情報が日本だとあまり入ってこないというか、知らないことが多い印象。普段アメリカの色んな情報源を持っていても知らないってことは、アメリカの中にいても活動拠点によっては扱われ方が違うんでしょうね。まぁあれだけ広い場所ですし、仕方ないのかな。でも、最近ではその辺のシーンに詳しいブログとかもあるので、重宝していますが、出てくるバンドがやはり知らないのばかりなんですね。そして、彼等も Polyvinyl からリリースにならなければ、こうやって聴くこともなかったかもしれない。ただ、その辺のバンドの特徴がなんとなくあり、アメリカーナと語られるものとはひと味違う土着感のある音で、ロックの原型に忠実というか、気取ってないものか、劇的に横道感のある(ちょっとダサイ)音楽が多いとおもう。この Generationals の場合は決してメロディアスではなく、何気ないし、ある意味普通にロックとポップスの間にあるような音で、それらに少し考え、工夫を加えたことによってダサさは免れている。こういうバンドを聞くと改めて最近の音楽事情は総じてエモいのかなと感じてしまう。間違いなく人気は出ないだろうけど、家に一枚あるとホッとしますよ。

7.5/10

[soundcloud url=”http://api.soundcloud.com/tracks/81123307″ params=”color=000000&auto_play=false&show_artwork=false” width=” 100%” height=”166″ iframe=”true” /]

Austra – “Home”

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=ODyWKkDBb4U&w=640&h=360]

ちょっと前にポストしたトロントのダーク・ポップ Austra の最新曲 “Home” のビデオ・クリップが登場しました。映像に出てくる人達はみんなメンバーだと思います。セカンド・アルバム Olympia は、Domino Records から 6/18 にリリース。

Wampire – “Trains”

Wampire

5/14 に Polyvinyl からフル・アルバム Curiosity をリリースするポートランドのインディ・バンド Wampire が、アルバムからの先行でもうひとつ “Trains” をアップ致しました。つい最近まで、Foxygen と Unknown Mortal Orchestra とツアーをしていたようで、この後は、レーベル・メイトの STRFKR とショーをするようです。

[soundcloud url=”http://api.soundcloud.com/tracks/70147433″ params=”color=000000&auto_play=false&show_artwork=false” width=” 100%” height=”166″ iframe=”true” /]

Pinkunoizu – “Moped”

Pinkunoizu

コペンハーゲンの4ピース・サイケデリック・バンド Pinkunoizu が、昨年リリースしたデビュー・アルバム Free Time! に次ぐ、新作EP を間もなくリリース。独特なひねり感を持ったサイケデリック・サウンドは必聴です! EP Second Amendment は、5/6 に Full Time Hobby からリリースです。

[soundcloud url=”http://api.soundcloud.com/tracks/88997985″ params=”color=000000&auto_play=false&show_artwork=false” width=” 100%” height=”166″ iframe=”true” /]

White Laces – “Deep Moves”

White Laces

昨年 Speakertree Records からリリースされたデビュー・アルバム以来となるヴァージニアを拠点とするインディ・バンド White Laces の新作シングル “Deep Moves” です。現在Aサイド収録の “Deep Moves” のストリームが可能です。Bサイドに “Ascend” を収録したシングルは、この夏にリリース予定です。

[soundcloud url=”http://api.soundcloud.com/tracks/83820030″ params=”color=000000&auto_play=false&show_artwork=false” width=” 100%” height=”166″ iframe=”true” /]

Coliseum – ‘Sister Faith’ (Temporary Residence)

Sister Faith

Level Plane、Relapse Records と、ハードコア中堅から本命レーベルへとリリースを移してきたが、前作で Temporary Residence になぜか? 移籍したルイヴィルのトリオ。本人達の風貌からしても Relapse で収まってる方が合ってましたが、Temporary Residence から2作目、2年ぶりに新作 Sister Faith を持ってきました。今までのリリース・ペースと比較すると2年のブランクは過去最速。意外と今の環境が居心地が良いのですかね。でも、レーベルを移籍してきても、バンドのロゴは一貫してるところが、ハードコアやメタルな人達らしいですよね。昔は、バンド・ステッカーも沢山売っていたとおもうけど、いまはどうなんでしょ。ガキの頃、バンドのことは全く分からないのに、なんかカッコいいから買っていたような気がする。でも、今回からロゴが若干違うんですよ、なんの心境の変化だろう。Coliseum は、ハードコアであるけど、トリオ編成のせいか、スマートな音を出すバンドだと思う。DC系のポストコアのテイストも感じさせるが、それらのものよりはハードロック寄り。だけど音圧はそれほど分厚くなく、余裕を持たせながら、サクッとした感じの音に、ハードロックまたはハードコアなリフが重さる感じで聴きやすい。そして、結構メロディがシンプルで今までに比べても一番エモいかも。よく見たら No Idea からも最近シングルをリリースしてました。ふむふむ、ロゴを変えた理由がなんとなく分かるよ。

7.0/10

[soundcloud url=”http://api.soundcloud.com/tracks/85923941″ params=”color=000000&auto_play=false&show_artwork=false” width=” 100%” height=”166″ iframe=”true” /]

1 58 59 60 61 62 76