Doggy Daycare – “(forgetting) sarah marshall”

Doggy Daycareのデビュー・アルバム『I Love My Friends』に収録されている、ストリップダウンした爽やかなソロ曲が、より大きなものになった。ノースカロライナ州ウィルミントンのグループによる今後の活動のヒントとなる “(forgotting) sarah marshall” は、内容的には別れた後のへそ曲がりで、形としてはファズアウトしたシューゲイザーだ。My Bloody Valentineや Smashing Pumpkinsの領域で渦を巻いているが、南部特有の寂しげな曲調で光り輝いている。

Doggy Daycareは、Adam Bastugによるベッドルームでの対処法として始まった。最初の曲を作る過程で、リード・ギタリストのJoshua Sullivan、ドラマーのConnor Simpson、ベーシストのEthan Jenkinsがそれぞれのパートを担当するようになった。この孤独なプロジェクトは、その後新たなものへと開花した。サザン・シューゲイザー、90年代の角ばったインディー・ロック、そして思いがけないユーモアのブレンドが特徴的なこのバンドは、メロディアスでギター主導のインディー・ロックの聖火ランナーとしての地位を瞬く間に確立した。