Antwon – ‘In Dark Denim’ (Greedhead)

カルフォルニア、サンノゼのラッパー Antwon の最新ミックス・テープが、Greenhead 経由でリリースされました。In Dark Denim には、同じくサンノゼの DJ Bad Slorp、メンフィスの Cities Aviv そして現在はベルリンに住む Teams などがプロダクションで参加しています。
ダウンロードはこちらでどうぞ。

Four Tet – “As Serious As Your Life”

そしてこちらもリリースから10年経ったところでのリイッシューです。こちらもアルバムリリース時期にコペンハーゲンで行われたライブ・セットがボーナス収録されるそうです。Four Tet のサード・アルバムである Rounds のリイッシュー・リリースは、5/13 に Domino から。

K-the-I??? – “Aching for Love Music”

ロスアンジェルスを拠点にするヒップホップ・プロデュサー K-the-I??? が間もなくリリースする最新作 Oxidised Matrix V2 EP からのオープニング・トラック “Aching for Love Music” です。ソウル、サイケそしてカシオ・トーンで制作される8-ビット・シンセ・ビーツ。いつもながらの独特なセンスが光るトラックです。EP のリリースは、Mush Records から 2/26 です。

Standish/Carlyon – “Nono/Yoyo”

オーストラリアのインディ・ロックバンド The Devastations に共に在籍していた Conrad Standish と Tom Carlyon がバンドを離れ結成したプロジェクト Standish/Carlyon のシングル “Nono/Yoyo” です。バンド時代のものとは異なり、インダストリアルなシンセ・ループにダウンビーツ、そしてソウル・テイストを加えたエレクトリック・サウンド。デビュー・アルバム Deleted Scenes は、5/14 に Felte からリリースされます。

Lusine – ‘The Waiting Room’ (Ghostly)

L’usine, Lucine Icl そして Lusine と、微妙な違いだがこれまで Jeff McIlwain が名乗ってきた名義である。名義を変えたり複数持つことは、個人アーティストにはよくあることで、特にエレクトリック・ミュージックの人達に多く感じる。最も、一番多いのはノイズ周辺のアーティストで、ある人に至っては50近くの名義をもつものもいる。なぜこのように複数使い分けるのか考えるに、エレクトリック・ミュージックはそれなりに型がある音楽である故、制作される曲が似てきてしまう。そのために、名義を使い分けることで自分のなかでの変化を持たせている場合と、変化の大小は個人差あるが、実際に音楽性が違う場合とが考えられる。ノイズなんて結局ハーシュで、制作行程がどうであっても聴き手には区別付かないからね、そういう配慮もあるのだろう。Lusine の場合は、時代と共に名義を変えてきたと感じられる。L’usine の頃は、当時ピュア・テクノと呼んでいたような Rephlex, Clear, De:Focus といったレーベルのエレクトロニカ系で、次の Lusine Icl では、ヒップホップなビートを基調としたストイックなビート・エレクトロニカであった。そして、Lusine と初めて名乗るようになったのは、ここ Ghostly からリリースするようになってからで、同時に4/4ビート、つまりテクノやハウス路線を強めた頃になる。Lusine として4作目になる The Waiting Room は、これまでこの名義で重ねてきた音楽性を基本そのまま継続している思える。ただ、4年ぶりとなる間に変化は感じられ、(ゲスト) ヴォーカルものが増えたのと、音が全体的に太くなっている。ヴォーカルの部分は、よりポップなフィールドに自身の音楽を向わせるための有効な手段だとして、音の太さに関しては最近の Ulrich Schnauss の作品でも感じられたが、こちらも現在にあっては必然な変化だったのかも。Lusine と言えば、少し細めのビートをコツコツと鳴らす印象があったし、メロディのレイヤーも薄いものが特徴だった。だけど、やっぱりそれは00年代はよかったけど、今そのままではちょっと乏しい。たまたま今日見たのだが、Prefuse 73もグリッチ・ホップと呼ばれるのがほんとに嫌いだとツイッターでつぶやいていた。つまり、過去にはIDMとかグリッチと呼ばれる音楽であった事実はあるけど、そこからの変化、進歩は求められるし、最近では特にポップ要素が求められる時代。その両面を踏まえたうえで、Lusine の出した答えは現時点では間違ってない。

7.5/10

Adventure – “Happiness”

ボルチモアのプロデューサー Adventures の新曲 “Happiness” がアップされたのですが、今までのシンセポップ路線とは全然違う。聴いたら分かるけど、Aphex Twin が Polygon Window 名義でやっていたようなサウンドになっています。これはちょっとびっくり。こちらの “Happiness” を収録した新作LP Weird Work は、4/30 に Carpark Records からリリースされます。

Slava – “On It”

現在はシカゴで活動をしているらしいプロデューサー Slava が、昨年リリースしたEP Soft Control 以来となる新作で、初のフィジカル・フル・アルバムからの先行曲 “On It” がアップされました。シカゴを拠点にしたことが影響したか、ジューク/フットワーク路線のサウンドに変ってきてます。アルバム Raw Solutions は、Software Label から 4/23にリリースされます。

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=00LjTxi-qH8&w=640&h=360]

Isolée – “Allowance”

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=BNXv5LtUcoo&w=640&h=360]

Rajko Müller によるミニマル・ハウス Isolée の最新EP Allowance からのビデオです。不思議体験SFタッチ映像。こちらのEP は、DJ Koze 主宰の Pampa から明日 2/15 にリリースされます。