Luxury Elite – ‘TV Party’ (Fortune 500)

ヴェイパー・ウェーヴ・シーンの人気者 Luxury Elite の新作アルバム TV Party が新しいレーベル Fortune 500 からリリース。ヴェイパー・ウェーヴ系でも凄く分り易いシンプルな遅い音楽。このレーベルから先月リリースされていた Saint Pepsi のアルバムもおもしろいのでよければチェックしてみてね。

Evenings – “Friend [Lover]”

ヴァージニアのエレクトリック・プロデューサー Nathan Broaddus による Evenings が、ロスアンジェルスの Friends of Friends とサインをして新作 をリリースするようです。その作品には、2011年にセルフ・リリースされていた Lately からの音源も含まれるようで、ほかにも初期の作品をリマスターしてリリースされるようです。シネマチックなエレクトロニカ/ビーツ・サウンドな Yore LP は、4/16にリリースされます。

Hav Lyfe – ‘Hav Lyfe’ (Sonic Router)

ちょっと小腹が空いたので何かねえかと探していたら、餅があったのを思い出して焼いて食っている。家に砂糖っていう調味料がないから、ただの醤油味の磯辺焼き風。指に醤油味を染み込ませながらこれを書いている。もしかしたら、これを聴いていたから餅が食いたくなったのかな。なので皆さんも出来れば餅を食いながら、なければほんのり醤油テイストを想像しながら聴いて下さい。Hav Lyfe の正体は詳しく分からないけど、UUU Tapes とかの音源をリミックスしていたりしてた人なんで、かなりマニアな人であります。スカムなビート系と言えば分かってもらえるかもしれないですが、この作品を Matthewdavid や Dem Hunger が、ドープ!アメイジン!といって絶賛してる感じです。もう少し踏み込んで言ってしまえば、Hype Williams 風な感じっていえるけど、そこまでもないです。つまり、ビートはまったり、時にエアーで鳴っている感じで、もこっししたアナログやら安っぽいシンセの音、いい加減なフレーズ、そして全体をスクリュー風な減速操作をしたようなものです。Sonic Router レーベルはダブステップから派生しつつも逸脱系を狙っていたようですが、見事にその成果を得られるアーティストをまずひとりものにしましたね。

6.5/10

The Cyclist – “Visions”

[vimeo http://www.vimeo.com/59007271 w=640&h=480]

先日リリースされた Stones Throw と Leaving Records との共同コンピ Dual Form に収録されていた The Cyclist の “Visions” のビデオがアップされました。The Cyclsit は北アイルランドの Andrew Morrison によるソロ・プロジェクト。多分20歳前後で、Crash Symbols からリリースしていましたが、こちらの曲は 同じく、Stones Throw と Leaving Records の共同でリリースされる The Cyclist の新作アルバムからの曲でもあったようです。アルバム Bones In Motion のリリースは、3/26 です。

Short Stories – “On The Way”

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=sFxeU-FmQfk&w=640&h=480]

最近シングルが出たばっかりのダブステップ・デュオ Short Stories のビデオ “On The Way” もアップされました。ジャケットの写真がビデオになったものです。っていうか、ビデオの内容がジャケットだっただけか。

Net Shaker – ‘I’m So Cold’ (Kill Shaman)

電車のなかで、ヘッドホンをしながらノリノリになっている中年のあんちゃんがいた。電車はそんなに込んでないし、席も空いているけど座ることなく、時折口笛も混ぜながら体を前後に揺らしている。なんの音楽を聴いているんだろうと気になり、ヘッドフォンから漏れてくる音を注意深く聞いていると、それはルパン三世であることに気付いた。どうせ知っているような音楽ではないだろうと踏んでいたので、そうと分かった時はなんか嬉しかったよ。一緒になって踊りたい気分さ。Net Shaker を電車の中で聴いている人なんているわけないだろうし、こんなものを聴いたってノリノリになんかなれない。安っぽいエレクトロ音が無駄な隙間とはっきりしない音色で、変なリズムパターンで鳴っている。シンセのノイズを混ぜようとすると、リミッター振切れて全体の音が歪む。ヴォーカルは前に出てこようとはしないし、しかも気持ち悪いエフェクトをかけている。曲は一向に変化しない。こんな暗くてけったいな音楽をリリース、しかもヴァイナルで出すレーベルにあきれる。酔興もここまで来ると逆に感心する。でもこのレーベルは大好きだし信用してるんだけどね。このアルバムは多くの人は聴かなくてもいいと思いますよ。

7.0/10

Leech – “Tusks”

100% Silk から新たなアーティスト Leech がリリースを控えておりますが、このプロジェクトをやっているのは Brian Foote で、彼は Fontanelle や Nudge のメンバーであり、Kranky レーベルの主宰者のひとりでもあるひと。その名義のバンドでは、サイケなエレクトリック・アンビエンス系であったのですが、100% Silk からのリリースですからハウスであります。EP は、2/11 にリリースになります。

[vimeo http://www.vimeo.com/57972045 w=640&h=360]

VA – ‘The Bedroom Club II’ (No Pain In Pop)

No Pain In Pop レーベルから以前もリリースされていた “The Bedroom Club” コンピの第2弾がリリース。レフトフィールドでアングラなエレクトリック・ダンス・ミュージックを7組収録で、マイナーなアーティストばかりですが、中には Forest Swords の Matthew Barnes と Otto Baerst による Dyymond of Durham なども含まれます。

Cakes Da Killa – ‘The Eulogy’ (Мишка)

デジタル系のレーベルは、リリース量が多いことが多いのですが、このレーベルもやっぱ多い。月に2、3 タイトルはリリースするので聴く方も大変だ。フィジカルのリリースとなるとやっている側は抑制が効くけど、デジ系だとアルバムが出来たらすぐ即リリース。しかもミックステープやフリー・ダウンロードの場合はなんかしらの基準がないともうなんだかわからなくなる。なので、デジタルにしてもレーベルがあるのは結構重要なんです。Мишка からアルバムは今年初めてとなる Cakes Da Killa The Eulogy 。Le1f 同様に、こちらのアルバムもほぼ全曲異なるプロデューサーがトラックを制作しているのですが、やはりこちらもなぜか統一感がある。バウンシー・トラップと表記されていることもあるように、少々派手めなトラック・ワークが目立ち、トラップというよりはボルチモアとか、ジュークなんかに聞こえる物も少なくないです。Cakes Da Killa のラップは、裏声になるところなんかはちょっとおもしろいですが、基本的には少し高めの声色で、気持ち早口スタイル。クラウドラップやトラップ系はわりと遅いラップが多いので、このひとのラップは実際のものより早くも感じるけど、もっとたたみかけてもおもしろそうですが、繰り返しになりますが、トラックはザックリとしているし、まぁ、ボルチモア系としたら相応のラップスタイルなので、全体的に新しい感じでもないかなあ。

5.0/10

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