Dope Body – Lifer (Drag City)

いつも寄る小型チェーン・スーパーで、帰ってなにを食おうかとチョイスに凄く時間がかかった。なぜそうなったのかというと、給料日前で節約モードに入った為、日本酒を控えてハイボールにしたから。日本酒があればサバ缶ひとつ買えば十分だが、今宵はハイボール。それに合う食いもんはなんだろかと、店内をあれやこれやと物色してうちに訳が分からなくなって、粗挽きフランクを買ってしまった。しかしハイボールを作ろうとすると氷が無い。粗挽きより氷だった。温いハイボールはミッドボールかロウボールってところ。氷があって初めてハイボールなんだなと痛感した。 しかしそのロウボールが一気にハイになる事件が勃発、そうこの音楽だ。いやあ、ただ突っ走るだけじゃなくて凄く巧くなってなってる。音楽自体は実にシンプルにロックとノイズだけど、なんていうか、カチッとハメてくるオルタナ特有の音ではなくて、ロケンロールな中で、そしてメロディとかに頼らず計算して複雑。こういうのは今まで聴いたことない。Shellacとか、Battlesには時代背景から数奇な音を生み出す土壌はあった。でも今の時代はストレートなロックが中心のなかで、それを踏まえつつこの作品が生まれてたことが奇跡的。これはただかっこいいレベルじゃないと思うよ。