Death Valley Girls – “I Am a Wave”

LA最高の異世界ロックンロール・バンド、Death Valley Girlsは、2023年リリースのLP ‘Islands in the Sky’ から新曲 “I Am a Wave” をリリースするまで、ほとんど時間を空けなかった。Bonnie Bloomgarden(ヴォーカル、オルガン、ウーリッツァー)、Larry Schemel(ギター)、Sarah Linton(ベース)、Rikki Styxx(ドラム)からなるこのバンドは、絶賛された新プロジェクトの強さを基盤にしつつ、エキサイティングな新しいサウンドの地形を導入している。プログレ、シューゲイザー、ポップ、サイケ・ロックの要素をブレンドしたこのグループは、独自の世界にスリリングに着地している。

ブルームガーデンのヴォーカルは、ギターの壁、クラッシュして流れ落ちるドラム、頑丈なベースラインを押し上げる。グループの声が幾重にも重なり、あらゆる方向から大胆なハーモニーが聞こえてきて、曲にお化けのような効果を与えている。ヴォーカルも素晴らしいが、リード・ギタリストとしてのラリー・シェメルの様々な役割が、この曲に特徴的な噛み応えを与えている。ウェスタン・テイストのイントロのメロディから、顔面を溶かすようなソロまで、彼の多才さはこの曲の秘密兵器だ。最後のコーラスでは、タンバリンが完璧なアクセントとなり、これらすべての決闘パートが一体となって恍惚としたフィナーレを迎える。わずか2分半の “I Am a Wave” は、そのタイトル通りの意味を持つ。リスナーをロックンロール天国へと引き上げ、何が起こったかわからないうちに家路につく。