Xenia Rubinos – ‘Magic Trix’ (Ba Da Bing)

Magic Trix

今の場所に住むようになって1年とちょっと経ちましたが、行動範囲を少し広げ、ゆくりと歩くとまだまだ知らないお店がいっぱい出てきます。ただし、目に留まる店は大体しょっぱい感じのところばかりですけど。このブルックリンの女性も、危うく聞き逃すところでした。キューバ、プエルトリコ、そしてアメリカにルーツを持つという Xenia Rubinos さんは、自身の音楽にもその生まれ育ちを映し出しており、カリブとアメリカが混ざって朗らかに熱唱するのですが、なんか変だぞ。作品ではドラムやその他で Marco Buccelli が、お手伝いしておりまして、サウンド・マジシャンの肩書きに偽りなくトリッキーなドラムを叩きまくり。その複雑で変則的なリズムに合わせ、ギターを用いず、キーボードをキレよく、厚い音で演奏して結合させているのです。それらの後ろ盾と、Xenia Rubinos のソウルなヴォーカルが右往左往する感じ。複雑系のバンドは色々いますけど、彼女の場合は、サポート・マジシャンの影響も大ですが、根底にある特殊な音楽起源を最大限に活かして、自分世界をあっさり作ってしまった。ちょっと感じた違和感は、ただ単に新鮮だったから。これぞまさに、鮮烈デビュー。

7.5/10

[soundcloud url=”http://api.soundcloud.com/playlists/5533447″ params=”color=000000&auto_play=false&show_artwork=false” width=” 100%” height=”275″ iframe=”true” /]