ノルウェーのフォーク・ロック・バンドGÅTEが、ニューシングル「Oskorsreia」をリリースし、あわせてミュージックビデオを公開しました。この楽曲は、2026年9月25日にSeason of Mistからリリース予定のニューアルバム『Sigil』からの先行シングルです。トロンハイムの森で夜通し撮影されたビデオでは、煙と blind horses(盲目の馬)、そして半死半生の者たちの群れにバンドが取り込まれていく様子が物理的な空間に描き出されており、楽曲の持つダークで幻想的な世界観を視覚的にも強烈に表現しています。
シングル「Oskorsreia」は、生者を終わりなき行列へと誘惑する死者の幽霊のような大行進を描いた、古代北欧の「ワイルドハント(野生の狩り)」の伝説を現代へと呼び起こす楽曲です。ハルダンゲル・フィドル、エレクトリック・ギター、そして幾重にも重ねられたプログラミングによる緻密で容赦のないリズムが、伝説そのものが持つ止まることのない勢いを表現しています。この不気味な亡者たちの行列は、終わりなき消費や娯楽、欲望に突き動かされ、解決のないまま巡り続ける現代社会の写し鏡として描かれています。
ニューアルバム『Sigil』は、GÅTEにとってSeason of Mistからのデビュー作であり、彼らのディスコグラフィーのなかで最も国際的な視野を持って制作された作品です。MagnuStudioとØra Studioでレコーディングされ、Kristian Fanavoll TvedtとMagnus Børmarkがプロデュースを手がけた全10曲の本作は、古代の伝説や民話を通り抜けながら、魅了、予言、死すべき運命、解体、そして再生の物語を紡ぎます。2026年4月にリリースされ、HeilungのMaria Franzがゲストボーカルとして参加したリードシングル「Sannsiger」に続き、幻想が消え去った後に何が生き残るのかを問いかける、バンドの真骨頂が詰まった傑作に仕上がっています。
